金子兜太とは? わかりやすく解説

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金子兜太

金子兜太の俳句

*かりん老樹に赤児抱きつく家郷かな
あお向きしとき月ありぬ一つの月
あきぐみに陽の匂う風吹き来たる
あきらかに鴨の群あり山峡漂泊
あけびの実軽しつぶてとして重し
あらゆる金属に魅せられ街を旅のように
ある家から鈴虫道は流れたり
いつのまに涙のまなこ昼螢
いのちと言えば若き雄鹿のふぐり楽し
おおかみに螢が一つ付いていた
おびただしい蝗の羽だ寿よ
かあーと光る松を見つめてわれ有りぬ
かまつかに吾れくろぐろと征かむとす
からすの村からすより大きい囮のからす
きよお!と喚いてこの汽車はゆく新緑の夜中
ぎらぎらの朝日子照らす自然かな
けもののごとき温さ黄濁の初夏長江
ここに着く三角倉庫のならぶ港
ここのところに俺の子枯山もう暗い
こっそり来て尿してゆきし祭かな
さすらえば冬の城透明になりゆく
しんじつの草の根沈み蛇は穴に
たつぷりと鳴くやつもいる夕ひぐらし
つばな抱く娘に朗朗と馬が来る
どどどどと蛍袋に蟻騒ぐぞ
どれも口美し晩夏のジャズ一団
なめくじり寂光を負い鶏のそば
にほん恋しや絵葉書売りに海泣く今
ひぐらしや点せば白地灯の色に
ふる里はあまりに遠しマンゴー剥く
ほうれん草つめたリュツクヘ妊る
まつりごとみだれて夏の石女たち
まら振り洗う裸海上労働済む
もまれ漂う湾口の莚夜の造船
よく眠る夢の枯野が青むまで
れんぎように巨鯨の影の月日かな
わが世のあと百の月照る憂世かな
わが歌のふと蜩に和したりき
わが湖あり日陰真暗な虎があり
わが紙白し遠く日當る荷役あり
わが行けばどんぐり光り触れ合えり
わらんべの蛇投げ捨つる湖の荒れ
ガスタンクが夜の目標メーデー来る
キヤツサバ林軍靴を照らす火の果てに
シニカルな小さな駅の売られる果実
スコールに濡れたるままの夕餉かな
スコールの雲かの星を隠せしまま
デルタの草に銀行員沒す終戰日
ノートに触れ冬の犬の尾固かりき
パパイアの青果たわわに額さむし
 




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