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現代俳句データベース(俳句)
現代の名俳句について、作者や季語、出典などの情報を記載したデータベースです。 提供 現代俳句協会 URL http://www.gendaihaiku.gr.jp/index. shtml |
現代俳句データベース(俳句) のさくいん
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- 我が影の朧の部分見ておりぬ
- わが影の吹かれて長き枯野かな
- わが影をいくつはみ出し落椿
- わが影を憶えていたる春の坂
- わが影を出て消息を絶つ目高
- わが影をはみでし木の芽月夜かな
- わが腋も葡萄の花をこぼすべし
- わが女 髪を潰して火事匂う
- わが親もうからも失せし竈馬
- わが泳ぎいつか水平線上に
- わが顔ぶらさげてあやまりにゆく
- わが顔を蹂躙蝌蚪の紐ほぐれ
- 我が寡言知る客安き夜長かな
- わが片隅あをかび咲いてゐたるかな
- わが肩に肢のよぢれをもどす蝶
- 我が肩に蜘蛛の糸張る秋の暮
- 我が肩に春の陽の降るナムアミダ
- わが紙白し遠く日當る荷役あり
- わがからだ焚火にうらおもてあぶる
- わが城あり緑を窓に工場崩れ
- わが机妻が占めをり土筆むく
- わが雉子を消して雉子啼く火掻棒
- わが黒猫百日紅の花にもなれる
- わが消す灯母がともす灯明易き
- わが湖あり日陰真暗な虎があり
- わが声の五十となりぬ凧
- 我が声の吹き戻さるる野分かな
- わが心のやうな林檎があるナイフのそば
- わが骨も肉もこれきり稲の花
- わが骨も白い椿も錆びつつあらむ
- わが骨も白い椿も錆びている
- わが骨を見てゐる鷹と思ひけり
- わが恋は人とる沼の花菖蒲
- わが恋は芒のほかに告げざりし
- わが五月レモンの汁を胃のおとし
- わが妻に永き青春桜餅
- わが左右や夜となりゆく春の山
- わが触るるまでは冬木でありにけり
- わが山河いまひたすらに枯れゆくか
- わが山河まだ見尽さず花辛夷
- わが傘寿もったいないほど落花落花
- わが姿如何にや鷲の瞳の中に
- わが死おもへば誰かが笑ふ冬景色
- わが師系一本でよし寒雷忌
- わが死後のあおき空かも罌栗坊主
- わが死後の植物図鑑きっと雨
- わが死後の乗換駅の潦
- わが死後へわが飲む梅酒遺したし
- わが死後も山の月光樅を植う
- わが死後を思うは自由日向ぼこ
- わが死後を書けばかならず春怒濤
- わが死に顔美しと夢見し四月馬鹿
- わが詩の仮幻に消ゆる胡沙の秋
- わが指紋押して放てり黒揚羽
- 和菓子屋ととてもふくよかな芋虫
- わが視野の外から外へ冬かもめ
- わが宿のいささ群竹酔ふ日かも
- わが掌からはじまる黄河冬の梨
- わが生ざまさらせば音の破れ芭蕉
- わが少女匂う胸中のダリア昏れ
- わが十指われにかしづく寒の入
- 我が寺の山門けむれ春の雨
- わが末子立つ冬麗のギリシアの市場
- わが背丈以上は空や初雲雀
- わが祖国愚直に桜散りゆくよ
- わが憎悪ついに許さず母を焼く
- わが立てし波に乗り出で水すまし
- わがたましひ一つにあらず青芒
- わがためにうまれしをんな蕗の薹
- わが町や雀隠れにすずめ居て
- わが庭の時空とぎれるところ薔薇
- わが庭をしばらく旅す人麻呂忌
- 我が頭穴にはあらずや落椿
- 我が頭跨がれやすき彼岸過
- わが友よ粉をかぶりて夜もすがら
- わがなかに朱肉のけむる蝸牛
- わが脳と全手葉椎とは宙ぶらりん
- わが夏帽どこまで転べども故郷
- わが肉の容も映り冬がすみ
- わが忍苦ともしき薔薇よ窓に咲け
- わが俳句足もて作るいねふぐり
- わが墓所は村一望よ青鷹
- わが墓を止り木とせよ春の鳥
- わが箸をつまむ箸あり闇の汁
- わが弾くに耕す土の響きかな
- わが裸草木蟲魚幽くあり
- 我が母の深き思いやさめず居り
- わが春も春の木馬も傷みたり
- わが馬鈴薯うまれた土にごろごろと
- わが秘境枯れゆく合歓のひと木さへ
- わが噴煙描き晩夏の髭伸ばす
- わが部屋の匂ひに鈍くゐて寒夜
- わが骨の髄はくれなゐ夕月夜
- わが骨の音を消したる梅雨畳
- わがまちの水旨き日やさくら咲く
- わがまなこ二つを放り野火とせむ
- わがままな文豪のごと蟇
- 我儘はひとことで足る冬かもめ
- わがままを叱つて東風へ帰しけり
- わが胸にすむ人ひとり冬の梅
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