開発費
【英】: development cost
石油・ガス鉱業でいう開発費は、探鉱および試掘の結果、採算性のある油・ガス田が発見された後、石油・ガスを採取(exploit)するための生産井(producing well、または producer ともいう)を掘削し、また必要な生産施設や積出施設を建設する段階の支出をいう。開発は生産井の掘削が中心となるため、掘削費の処理が大きな問題である。 掘削のための支出は、大別すれば有形掘削費(tangible drilling cost)と無形掘削費(intangible drilling cost)の二つに分けられる。有形掘削費には、ケーシング、チュービングなどの地下設備、クリスマス・ツリーなどの坑口装置などが含まれる。これらの有形設備についてはそれぞれの耐用年数に従って減価償却(depreciation)が行われる。ただし、これらの設備や装置の輸送費および据付け費は普通、無形掘削費に分類されている。無形掘削費を資産として計上するか、当年の経費として落とすかについては議論があり、米国では企業によってまちまちである。わが国の企業では一般に資産化することが多い。 |

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