江佐尚白
尚白の代表作
-
山里に喰ものしゐる花見かな(『あら野』)
-
この比は小粒になりぬ五月雨(『あら野』)
-
かたびらは浅黄着て行清水哉(『あら野』)
-
一夜きて三井寺うたへ初しぐれ(『あら野』)
-
吾書てよめぬもの有り年の暮(『あら野』)
-
湖を屋ねから見せん村しぐれ(『あら野』)
-
一めぐり人待かぬるをどりかな(『あら野』)
-
おさな子やひとり食くふ秋の暮(『あら野』)
-
灌佛の其比清ししらがさね(『あら野』)
-
こがらしや里の子覗く神輿部屋(『あら野』)
-
待たれつる五月も近し聟粽(『嵯峨日記』)
-
みちばたに多賀の鳥井の寒さ哉(『猿蓑』)
-
晦日も過行うばがいのこかな(『猿蓑』)
-
時鳥けふにかぎりて誰もなし(『猿蓑』)
-
さびしさに客人やとふまつり哉(『猿蓑』)
-
菜畠や二葉の中の虫の聲(『猿蓑』)
-
ゐなか間のうすべり寒し菊の宿(『猿蓑』)
-
野の梅のちりしほ寒き二月哉(『猿蓑』)
-
一枝はおらぬもわろし山ざくら(『猿蓑』)
-
穐風や田上山のくぼみより(『猿蓑』)
-
鶯や雑煮過ての里つヾき(『續猿蓑』)
- 江佐尚白のページへのリンク