あすふぁるとこか

デジタル大辞泉

アスファルト‐こか〔‐コクワ〕【アスファルト固化】

読み方：あすふぁるとこか

原子力発電所や核燃料再処理で発生する放射性廃棄物を、アスファルトで固形化すること。放射能を帯びた不純物をはじめとする低レベル放射性廃棄物をアスファルトと混合し、ドラム缶に注入する。

原子力放射線用語

アスファルト固化

読み方：あすふぁるとこか

原子力発電所内で発生する中・低レベル液体放射性廃棄物をアスファルトで固形化する方法。 液体放射性廃液は、主に冷却水中の放射能を帯びた不純物の浄化過程で発生する。
これらの不純物は、その放射能レベルに応じて、蒸発処理、凝縮沈澱処理、またはイオン交換処理により減容された廃液である。この廃液をアスファルト及び乳化剤と混合して加熱し、脱水・溶融する。溶融物はドラム缶に注入されることによって、放射性物質がアスファルトと均一に混合した固化体が得られる。
その他、水などの浄化に使用したフィルタースラジ、イオン交換樹脂などはセメントで均質固化体にし、定期点検作業により発生した金属などの固体状廃棄物は種類毎に分別し、切断・圧縮処理を行い、セメント充てん材（モルタル）で充てん固形体にする。