『画家と家族の肖像』
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/24 07:42 UTC 版)
「ヤーコブ・ヨルダーンス」の記事における「『画家と家族の肖像』」の解説
『画家と家族の肖像』はヨルダーンス自身の自画像と、妻カタリナ・ファン・ノールト、娘エリザベトを描いた肖像画である。1617年に生まれた娘のエリザベトが4歳くらいの外見で描かれていることから、1621年から1622年ごろの作品と考えられている。描かれている家族は、この作品を観るものすべてを歓迎して招き入れるかのように表現されている。ヨルダーンスは家族の肖像に古くからの伝統である愛の庭園 (Jardin d'amour) を描き出した。この絵画の意味を理解させるために、ヨルダーンスは多くの寓意をこの作品に描きいれている。「背後に描かれている絡まりあったブドウのつるは、この夫婦が一心同体であること」を、エリザベトが手に持つ果物は愛情を、花々は無垢と純真をそれぞれ意味している。そのほか、画面左上の木に止まったオウムは夫婦間の貞節を、右下の犬は忠誠と信頼を表している。
※この「『画家と家族の肖像』」の解説は、「ヤーコブ・ヨルダーンス」の解説の一部です。
「『画家と家族の肖像』」を含む「ヤーコブ・ヨルダーンス」の記事については、「ヤーコブ・ヨルダーンス」の概要を参照ください。
- 『画家と家族の肖像』のページへのリンク