『懐風藻』の「天命果たさず」とは? わかりやすく解説

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『懐風藻』の「天命果たさず」

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/22 02:23 UTC 版)

大友皇子即位説」の記事における「『懐風藻』の「天命果たさず」」の解説

奈良時代書かれた『懐風藻』は、大友皇子の伝を同情的書き、『書紀』と異なり大友皇子を「皇太子」とするが、天皇とは呼ばず即位したとも書かない。伝の中では大友のことを「皇太子」だと繰り返して書く。『懐風藻』には大友の子葛野王の伝もあり、そこでも葛野王は「大友太子長子」とある。 谷森種松は、『懐風藻』が天智天皇のことを「淡海先帝」とことさらに「先」の字を付けて書いたのは、淡海後帝の存在暗示するもので、大友皇子即位知らせようとしたのだと考えた伴信友がこれに加えて序文が「淡海から平都」までの詩をとったというのに、淡海朝(近江朝)の詩人大友皇子1人だけというのは、暗にこの1人天皇だったことを示すと論じた。また『懐風藻』には大友皇子最期を記すとき、「天命を果たさなかった」とあり、この「天命」の字を天皇の地位解釈する説がある。 ただ、この種の暗号説用いれば論者都合いかよう解釈でも振り出すことができること古代史ではよく知られており、今日学問的な論証として取り上げられることはない。

※この「『懐風藻』の「天命果たさず」」の解説は、「大友皇子即位説」の解説の一部です。
「『懐風藻』の「天命果たさず」」を含む「大友皇子即位説」の記事については、「大友皇子即位説」の概要を参照ください。

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