『夏の夜の夢』におけるティターニア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/14 06:47 UTC 版)
「ティターニア」の記事における「『夏の夜の夢』におけるティターニア」の解説
伝統的な民話では、妖精の女王に対して名前はつけられていなかった。シェイクスピアは、オウィディウスの『変身物語』から「タイターンの娘たち」を表す呼称である「ティターニア」を取って『夏の夜の夢』で妖精の女王の名前として使用した。一方、『ロミオとジュリエット』においては、妖精の女王としてマッブ (Queen Mab) の名前が言及されている。 『夏の夜の夢』において、ティターニアは非常に誇りの高い存在であり、夫であるオーベロンと同等の力を有している。ティターニアたちのどちらが取り替え子を手に入れるべきかという夫婦喧嘩が、戯曲の他の登場人物たちを争いと混乱に駆り立てる原因となっている。オーベロンの従者であるパックがかけた魔法により、ティターニアはアテネの織工で素人芝居の主役をする予定だったニック・ボトムへの恋に落ちてしまう。そのときのボトムは、彼の性格に似つかわしいと感じたパックによって、ロバの頭をつけられていた。
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