『命題集註解』と『神学大全』
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 08:15 UTC 版)
「中世哲学」の記事における「『命題集註解』と『神学大全』」の解説
当時の大学の神学部では入学して最初に聖書とペトルス・ロンバルドゥスの『命題集』の講読を中心とした授業を受けるように定められており、神学教授になるためにも聖書および『命題集』の授業を行えるようにならなければならなかった。そのため、講義録として書き留められた無数の『命題集註解』が存在することになり、現存して著者が特定されただけでも600以上の『命題集註解』が残されている。 また、『神学大全』というとトマス・アクィナスのものが有名だが、ヘールズのアレクサンデル、アルベルトゥス・マグヌスなど複数の神学者が同名の著作を残していて、そもそも「大全(summa)」という著作形式が12世紀末から14世紀にかけて一般的な著作形式であった。
※この「『命題集註解』と『神学大全』」の解説は、「中世哲学」の解説の一部です。
「『命題集註解』と『神学大全』」を含む「中世哲学」の記事については、「中世哲学」の概要を参照ください。
- 『命題集註解』と『神学大全』のページへのリンク