『一文字のアルファベットで歌った動物たち』
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「ジューナ・バーンズ」の記事における「『一文字のアルファベットで歌った動物たち』」の解説
バーンズの最後の本『一文字のアルファベットで歌った動物たち』(1982年)は、短い押韻詩の詩集である。その形は児童書を思わせるが、内容は、子供の読物には好ましくない引喩や高度な語彙が含まれている。すなわち、Tで始まる項目は、ウィリアム・ブレークの「タイガー」(The Tyger)を引用し、アザラシはジャック=ルイ・ダヴィッドによるレカミエ夫人の肖像画に対比され、いなないているロバは「ソルフェージュを練習している」と表現される。『動物たち』は、バーンズの初期作品に見られる自然と文化のテーマを続けており、その動物寓話集としての配列は、バーンズが長い間、百科事典や年鑑のような、知識を体系付けるしくみに興味を持っていたことを反映している。
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