「カニ」との違い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/30 04:37 UTC 版)
タラバガニ科の「カニ」は、形態的にも、分子系統学的にも、いわゆる「カニ」(短尾下目(カニ下目)、真正蟹類)ではない。形態上の「カニ」との大きな違いは、以下の点にある。 歩行用のあしが3対6本しかないように見える カニは、ハサミ(第1脚)1対と、歩行用に発達した第2脚から第5脚のあし4対があるように見える。タラバガニ科では、一見すると、ハサミ(第1脚)1対と、あし(第2脚・第3脚・第4脚)3対に見える。実際には第5脚が存在するが、短く、鰓室内に差し込まれている。この脚は、歩行用としては退化しているようにみえるが、鰓をきれいにするために用いられている。 腹部が左右非対称である カニは、腹部が左右対称で、腹肢が両側にある。タラバガニ科では不相称で、とくにメスの腹部は右側にねじれ、腹肢は左側だけに残る。また、俗に「カニのふんどし」と呼ばれる腹部の環節がカニに比べ柔らかい。 第2触角の形状 カニはごく短いが、タラバガニ科は糸状で長い。 ハサミの形状 左右非対称で、カニに比べて長い。
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