「はいずみ」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/16 03:52 UTC 版)
『古本説話集』第十九段「平中事」、狂言「墨塗」などに見られるモチーフ「墨塗説話」系の短編。この段では、話の前半は『伊勢物語』二十三段などに見られる二人妻物語を基調とし、後半はいわゆる平中墨塗譚を基調とする。 あらすじ 新旧二人の妻を持った男が、新しい方の妻を家に迎えて同居しようとするが、もとの妻の哀しむ様子を見て思いなおす。ある日新しい妻の所へ行くと、慌てた妻ははいずみ(眉墨)を白粉と間違えて顔に塗ってしまう。せっかちな男はそれに幻滅し、もとの妻のもとへ戻る。両親がやってくると黒い娘にびっくり。娘も鏡を見て「かかりけるものを、『いたづらになり給へる』とてさわぎけるこそ、かへすがえすをかしけれ」。
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