「おじさん」的思考
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/28 15:34 UTC 版)
『「おじさん」的思考』(おじさんてきしこう)は、内田樹のエッセイ集、評論集。
注釈
- ^ 内田に本書の出版を持ちかけた晶文社の編集者(安藤聡)はのちに技術評論社に移り、2011年6月24日、「生きる技術!叢書」を創刊した[2]。同叢書の創刊書籍の一冊は内田の『最終講義―生き延びるための六講』である。
- ^ 2002年11月には早くも本書の続編『期間限定の思想―「おじさん」的思考2』(晶文社)が刊行された。
- ^ 内田は2006年3月に小田嶋隆、町山智浩、平川克美らと共に『9条どうでしょう』(毎日新聞社)という書籍を著している。
- ^ 内田はブログでは次のように述べている。「これまでの文学史だと、『虞美人草』なら、主人公小野君(典型的な「お兄さん」だね、こいつは)の煩悶に焦点を宛てて来たけれど、私はむしろ宗近君(『猫』の苦沙彌先生と並ぶ漱石的「おじさん」のプロトタイプである)の造型に興味がある。だって、そっちの方がだんぜん私は好きなんだもん」[10]
- ^ 『街場の文体論』(ミシマ社、2012年7月)でも内田は『虞美人草』に触れている。「漱石が大学を辞めて、専業作家になって、満都の読者に向かって最初に出した小説は『青年いかに生くべきか』をめぐる寓話でした。物語の構造は『三匹の子ぶた』と一緒です。三匹の子ぶたがいます。さて、どの豚に生き残るチャンスがあるでしょう、という話なんです」[11]
出典
- ^ 株式会社KADOKAWAオフィシャルサイト|「おじさん」的思考
- ^ 「塾長・副塾長がゆく!」 | ジセダイ
- ^ 本書、単行本、259頁。
- ^ 本書、単行本、250頁。
- ^ 明日は明日の風と共に去りぬ - 2002年6月内田樹の研究室
- ^ 夜霧よ今夜もクロコダイル - 2001年10月内田樹の研究室
- ^ 夜霧よ今夜もクロコダイル - 2001年5月内田樹の研究室
- ^ 夜霧よ今夜もクロコダイル - 2001年3月内田樹の研究室
- ^ 本書、単行本、202頁。
- ^ 夜霧よ今夜もクロコダイル - 2001年8月内田樹の研究室
- ^ 内田樹 『街場の文体論』ミシマ社、2012年7月15日、278頁。
- 1 「おじさん」的思考とは
- 2 「おじさん」的思考の概要
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