Zeebo
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変遷
2008年11月、ブラジルのリオ・デ・ジャネイロにて製作発表がなされ、Zeeboが初めて公に姿を現した。
2009年6月、リオにて希望小売価格499レアルで試験販売がなされ、試験販売の間に299レアルにまで値下げされた。2009年12月、ついにブラジル全土で販売が開始され、同時に28のゲームが発売された。
メキシコでも2009年11月に2,499メキシコ・ペソで全国販売がなされており、2010年4月に2249メキシコペソに値下げされた。
ブラジルでの発売当初は、2010年にはインドでの、2011年には中国での販売を予定していることを表明していた。
2010年5月にはAT&Tとの提携を発表。将来的には北米市場へと進出する意図があることを表明した。
2010年9月、モデルチェンジ版のZeebo Dragonを発売。PlayStationのデュアルショックに酷似したコントローラーが付属していた。
2011年5月、ブラジルおよびメキシコでの販売終了を発表。
2011年9月、オンラインサービスのZeeboNetを終了。
ハードウェア
クアルコムが開発に関わっているだけあって、Zeebo本体のハードウェア構成はクアルコムが開発した3G方式の携帯電話そのものである。コンテンツはBREWプラットフォームに基づいて製作される。
新興国で普及しているゲーム機であるNES互換機やSNES互換機、あるいはブラジルで普及しているメガドライブ互換機より性能は格段に高く、PlayStation 2やドリームキャストに匹敵する。PlayStation 3やXbox 360といった同世代のゲーム機とは比較にならないほど低いが、主な販売地域も販売ターゲットも重ならないので競合はしないと見られる。
携帯電話のハードの流用であるため、ゲームの開発も容易である。Zeeboの開発環境としてZeebo SDKが存在し、Zeeboのサイトからダウンロードできる。
入力機器としてはデフォルトのコントローラーであるZ-Padのほかに、ブーメラン型コントローラーやキーボードなどの周辺機器も利用できる。
仕様
- CPU: ARM11 / QDSP-5 528Mhz
- GPU: ATI Imageon
- 記憶媒体: 1GB NAND型フラッシュメモリ
- メモリ: 160 MB RAM, 128 MB DDR SDRAM + 32 MB stacked DDR SDRAM in MSM7201A
- 解像度: VGA (640×480) – アスペクト比4:3
- 通信方式: 3G(2.5Gや2Gも利用可能)
- USB 2.0ポート(3個)
- SDカードスロット
- インターフェイス: USB HID
- Power: ACアダプタ 5V 3A
- 消費電力: 最大15W
- グラフィック: 4 million triangles / second
- 音声: 8チャネル同時発音(MP3、ADPCM、MIDI)
- 解像度: 640x480
- サイズ: W x D x H – 157 x 215.4 x 44 mm
- 重さ: 1.3 kg
- センシティビティ: ← 106 dBm (in UMTS)
動作環境:
- 温度: -20℃ から 55℃ まで
- 湿度: 95% (40℃)
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