遊☆戯☆王5D's あらすじ

遊☆戯☆王5D's

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/08/12 03:55 UTC 版)

あらすじ

舞台は武藤遊戯がいた時代から数十年後の童実野町。そこはネオ童実野シティと呼ばれ、身分の高低を明確にし上層地帯と下層地帯に分けられている階層社会であり、新エネルギーのモーメントによって稼動するD・ホイールと呼ばれるバイク型デュエルディスクを使用したライディング・デュエルが流行していた。

本項並びに関連記事では『遊☆戯☆王 10th Anniversary Animation Book』に倣いダークシグナー編完結(第64話)までを第1部、WRGP編以降を「セカンドステージ」(第2部)とし、1-26話までの「デュエル・オブ・フォーチュンカップ編」を第1章、27-64話まで「ダークシグナー編」を第2章、65話以降を「WRGP編」を第3章と区別する。また下記のあらすじは同本の100-122頁と公式サイトのあらすじ紹介を引用して記載する。

第1部

デュエル・オブ・フォーチュンカップ編

ネオ童実野シティの下層地帯「サテライト」で仲間と生活を共にしている主人公・不動遊星は、ライディング・デュエルのキングでありライバルのジャック・アトラスにかつて奪われた、自分の大切なカードである「スターダスト・ドラゴン」を取り戻すべく、サテライトから脱出する。シティで再会を果たした遊星とジャックは、スタジアムでライディング・デュエルを行う。白熱した戦いを繰り広げる中、二人の腕に突如痣が浮かび上がり、さらにエースドラゴン同士の攻撃と共に謎の赤い竜が現れた。

デュエル後、遊星は不法侵入により収容所へ送られ、そこで出会った矢薙から星の民と赤き竜の痣を持つ戦士「シグナー」の伝説を聞く。シグナー達の力の覚醒を狙う治安維持局長官レクス・ゴドウィンの権限で出所した遊星は、自身を追う捜査官の牛尾の追跡を振り切り、シティの上層地帯トップスで龍亞・龍可という双子と、そしてシティの無法地帯「ダイモンエリア」で黒薔薇の魔女と恐れられる十六夜アキと出会う。

ゴドウィンは、遊星に対し仲間を人質に取って優勝者がキングであるジャックへの挑戦権を獲得できる大会「デュエル・オブ・フォーチュンカップ」への出場を強制する。この大会でゴドウィンにより集められた遊星、アキ、龍可、そしてジャックの4人は、シグナーの力を覚醒させられることとなる。そして大会最終戦である遊星とジャックのデュエルにおいて、再び赤き竜がその姿を現しシグナー4人を別次元の世界に誘った。そこで目にしたのは崩壊する世界のヴィジョン。蜘蛛の地上絵が大地に浮かび上がり、サテライトが崩壊するものだった。

ダークシグナー編

フォーチュンカップを終えて、新たなキングとなった遊星の前に「ダークシグナー」と名乗る蜘蛛の痣を持つ者が現れ、デュエルを挑まれる。そのデュエルはデュエルのダメージが現実と化す「闇のデュエル」だった。冥界の力の象徴であるマイナスのレベルを持つ「ダークシンクロモンスター」の力に苦戦しつつも勝利した遊星は、ゴドウィンから彼らとシグナーに関する因縁と世界を破滅させると言う目的を聞き、戦う決意を固める。遊星はかつての親友でありダークシグナーと化した鬼柳と戦うが、ダークシグナーの切り札である「地縛神」に圧倒され完敗を喫する。その後も召喚された地縛神により、多くのサテライト住民が魂を吸収され甚大な被害が出た。

一度は地縛神の力に恐怖した遊星も立ち直り、過去に負ったトラウマを克服したアキと旧友のクロウも仲間に加わる。そして、ダークシグナーと決着を着けるべく、サテライトの中でも特に荒廃したB.A.D地区で、それぞれの宿星の元に戦いを繰り広げていく。世界を滅ぼす力を持つ冥界の王が封じられた4つの旧モーメント制御装置で因縁深い相手との戦いを次々に制しサテライトを救ったシグナー達だったが、あと一歩でその出現を許してしまう。全てのダークシグナーを倒した遊星達の前に立ちふさがったのは、赤き竜と邪神の力を宿し、世界の破壊と再生を企むゴドウィンだった。遊星達はゴドウィンを冥界の王もろとも打ち倒し、ダークシグナーによる世界滅亡の危機を防いだ。

第2部

WRGP編

ダークシグナーとの戦いから半年後、ネオダイダロスブリッジが繋がったことでシティとサテライトは一つになり、街は急速に復旧と発展を遂げた。アキ、龍亞、龍可はデュエル・アカデミアに通い、遊星、ジャック、クロウの3人は1年後にネオ童実野シティで開かれるワールド・ライディングデュエル・グランプリ(通称「WRGP」)に向けてD・ホイールの開発に励んでいた。そんな中、相手をクラッシュまで追い込む正体不明のD・ホイーラー、ゴーストが現れる。遊星はゴーストとのデュエルで、ダークシグナーとの戦い以来となるダメージがその身にかかる戦いを体験する。デュエルは遊星の辛勝により幕を閉じるが、ゴーストの使う「機皇帝」のシンクロモンスターを吸収する能力を前に新たな戦略を求められることになった。その後、突如現れたメカニック兼D・ホイーラーのブルーノによりシンクロを超えるアクセルシンクロの存在を知った遊星は、ゴーストを影で操っていたプラシドとの戦いで遂にアクセルシンクロを完成させる。遊星は戦いを経てこの事件の背後でイリアステルが糸を引いていることを知る。

1年後、ついにWRGPが開催され、遊星たちは「チーム・5D's」として大会に出場する。大会中にイリアステルへの復讐を誓うシェリーと共にイリアステルへの調査を続ける中で、彼らが過去の歴史を自分達の都合のいいように改ざんしてきた事実を明らかにする。

WRGP決勝戦、歴史を改ざんして大会に出場した、プラシド達イリアステルの三皇帝の「チーム・ニューワールド」と対決するチーム・5D'sは、戦いの中で彼らがモーメントの暴走によって破滅した未来から来たことと未来を救うために現在のネオ童実野シティを滅ぼそうとしていることを知る。だがそれでも現代を守ろうとする遊星達は彼らを否定し真っ向から打ち破る。

アーク・クレイドル編

WRGP優勝を飾ったチーム・5D'sだが、戦いで蓄積したモーメントにより完成した「サーキット」の影響により、ネオ童実野シティを崩壊へと誘う巨大都市「アーク・クレイドル」が町の上空に出現し、都心部に向けて降下を始める。チーム・5D'sは、ネオ童実野シティを救うため、準決勝で戦った神のカードを持つチーム・ラグナロクの力を借りて決戦の地アーク・クレイドルへと向かう。遊星は、全ての事件を影で操り、自分達を翻弄し続けてきた黒幕のZ-ONEを激戦の末に打ち破り、遂に未来人との戦いを終結させた。

戦いも終わり、チーム・5D'sのメンバーはそれぞれが進みたいと思う道を歩むことを決めてネオ童実野シティを去っていく。父を継いでモーメントを研究するためネオ童実野シティに残ると決めた遊星は、またいつか会える日を信じて仲間達を見送るのだった。




  1. ^ 遊戯王5D's SOUND DUEL 03 ブックレット。
  2. ^ a b 高橋和希著『DUEL ART 遊戯王イラスト集』(集英社、2012年3月15日)125頁。
  3. ^ Vジャンプブックス編集部著『遊戯王 10th Anniversary Animation Book』(集英社、2010年1月21日)135項
  4. ^ 高橋和希著『遊☆戯☆王 文庫版21巻』(集英社、2008年3月18日)あとがきより
  5. ^ Vジャンプ編集部著『遊☆戯☆王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ マスターガイド3』(集英社、2011年3月15日)12-34頁。
  6. ^ Vジャンプ編集部著『遊☆戯☆王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ マスターガイド3』(集英社、2011年3月15日)174頁。
  7. ^ Vジャンプ編集部著『遊☆戯☆王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ マスターガイド3』(集英社、2011年3月15日)12頁。
  8. ^ Vジャンプ編集部著『遊☆戯☆王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ マスターガイド3』(集英社、2011年3月15日)158-165頁。
  9. ^ a b c d e f g h i j k l 本編1話。
  10. ^ a b 本編65話。
  11. ^ 本編75話。
  12. ^ NDS用ソフト『遊☆戯☆王5D's World Championship 2009』のゴドウィンの部屋などで確認できる。アニメのサブタイトル背景では第143話から追加。
  13. ^ 遊戯王5D's デュエルワンポイントレッスン Turn143 「シグナーとドラゴン」」『KONAMI』2011年1月12日
  14. ^ a b c 本編13話
  15. ^ a b 本編2話。
  16. ^ 本編20話。
  17. ^ 本編3話。
  18. ^ a b c d e 本編6話。
  19. ^ 本編30話。
  20. ^ a b c d e f 本編27話。
  21. ^ 本編137話。
  22. ^ Vジャンプブックス『遊戯王 10th Anniversary Animation Book』(集英社、2010年1月21日)98項
  23. ^ a b c d 本編86話。
  24. ^ a b c 本編96話。
  25. ^ ツイッター 小野勝巳@katsu ono」『Twitter』2011年2月23日
  26. ^ 2009年11月14日に、同名のパックである「ABSOLUTE POWERFORCE」が発売された。今までにパック名と同名のカードが収録されたことはあったが、特定のモンスターの攻撃名がそのままパック名に使用されるのは今回が初である。
  27. ^ 遊戯王5D's デュエルワンポイントレッスン Turn113「スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン」『KONAMI』2010年6月10日
  28. ^ 「クロウvs甚兵衛」戦では「黒き旋風よ」と発言していた(この台詞は本来はクロウの初期のエースモンスターである「BF-アーマード・ウィング」のもの)。
  29. ^ 英語版アニメでは、効果がOCG版に戻った後は「ブラック・オーブ・バースト」に名称が変わっている。
  30. ^ 「龍亞vsミシェル」戦でのみ「地球の平和を守るため」と言っていた。
  31. ^ 「遊星vsZ-ONE」戦では「世界の平和を守るため - 」と言っていた(本来はパワー・ツールの台詞である)。
  32. ^ 計算結果はマイナスである必要があるため、ダークチューナーは最上級モンスターが多い。
  33. ^ Vジャンプ編集部著『遊戯王 10th Anniversary Animation Book』(集英社、2010年1月26日)132項。
  34. ^ Vジャンプ編集部著『遊☆戯☆王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ マスターガイド3』(集英社、2011年3月15日)130-131頁。
  35. ^ Vジャンプ編集部著『遊☆戯☆王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ マスターガイド3』(集英社、2011年3月15日)158-160頁。
  36. ^ Vジャンプ編集部著『遊☆戯☆王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ マスターガイド3』(集英社、2011年3月15日)138頁。
  37. ^ Vジャンプ編集部著『遊☆戯☆王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ マスターガイド3』(集英社、2011年3月15日)162頁。
  38. ^ 「遊戯王5D's」 今夏米国カートゥーンネットワークで放映開始」『アニメ!アニメ!』2009年05月12日
  39. ^ 谷丙午、間瀬真生、渡辺篤弘、塚田雄一郎、安澤義明の五名
  40. ^ a b OPクレジットには記載されていない
  41. ^ 「DTカタストローグ」は番組冒頭の「今週の注目カード」にて紹介され、「DTカオスローグ」はテレビ東京の公式サイトにて紹介された。
  42. ^ 最終回1時間スペシャル
  43. ^ 1日2話放送だったため本放送中には公開されず、公式HPの「今週の最強カード」のコーナーで公開された。また、放送終了後、次回のキーカードが表示されるシーンでは「スターダスト・ドラゴン」が登場している。
  44. ^ 2011年3月26日までは、土曜 6時00分 - 6時30分に放送。
  45. ^ 2011年5月1日までは第102話まで放送。5月8日から第130話以降を放送
  46. ^ 2011年3月27日までは朝の時間帯で放送されていたが、3月31日からは、ネット局で唯一の深夜放送となった。
  47. ^ 第96話をもって打ち切り。
  48. ^ 第95話をもって打ち切り。
  49. ^ 2011年9月28日までは水曜 19時00分 - 19時30分に、2012年3月29日までは木曜 18時30分 - 19時00分に放送。
  50. ^ ツイッター 小野勝巳@katsu ono」『Twitter』2011年3月30日
  51. ^ 音楽CD『遊☆戯☆王ファイブディーズ SOUND DUEL 01』に関するお詫びとお知らせ」『マーベラスエンターテイメント』2008年11月17日
  52. ^ Vジャンプ編集部著『遊☆戯☆王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ マスターガイド3』(2011年3月15日)59頁。
  53. ^ a b Vジャンプ編集部著『遊☆戯☆王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ マスターガイド3』(2011年3月15日)84頁。
  54. ^ Vジャンプ編集部著『遊☆戯☆王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ マスターガイド3』(2011年3月15日)83頁。
  55. ^ a b Vジャンプ編集部著『遊☆戯☆王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ マスターガイド3』(2011年3月15日)85頁。
  56. ^ Vジャンプ編集部著『遊☆戯☆王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ マスターガイド3』(2011年3月15日)86頁。
  57. ^ Vジャンプ編集部著『遊☆戯☆王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ マスターガイド3』(2011年3月15日)70 - 71頁。
  58. ^ Vジャンプ編集部著『遊☆戯☆王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ マスターガイド3』(2011年3月15日)70頁。
  59. ^ Vジャンプ編集部著『遊☆戯☆王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ マスターガイド3』(2011年3月15日)72頁。
  60. ^ コナミ遊戯王5D's モンスターフィギュアコレクション第1弾商品概要
  61. ^ コナミ遊戯王5D'sモンスターフィギュアコレクション第2弾商品概要
  62. ^ a b コナミ遊戯王5D's トイシリーズデュエリングデータリーダー、データフィギュア商品概要
  63. ^ コナミ遊戯王5D'sトイシリーズデュエリングアクションフィギュア商品概要






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