葛西紀明
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人物・プレースタイル
- 両親と姉、妹のいる5人家族の長男。1997年に母を火災で亡くしており、母の命日とお盆、ワールドカップ遠征前は必ず墓参している[41]。妹は1993年に難病の再生不良性貧血になり、一旦臍帯血治療で克服し、2003年に結婚したものの、2013年に再発、葛西は同シーズン中にも2度病院に駆けつけた。ソチオリンピック直前には妹からLINEで「絶対メダル取れるから何も心配せずに飛んで」と伝えられたという。「妹のために」は葛西の口癖で[42]、冬季五輪で金メダルという目標も、当初は妹を勇気づけるのが目的だったという[43]。また自身の心の支えとなった歌としてかぐや姫の「妹」を挙げていた[44]。しかし治療の甲斐なく、妹は2015年5月には意識不明になり、2016年1月13日に意識が戻らぬまま帰らぬ人となった。葬儀は遠征中だった葛西の帰国を待って19日に行われ、翌20日にブログでファンに報告した[45]。
- ジャンプ時の空中姿勢は、身体をスキー板より前に出るほど深く前傾させる。そのダイナミック且つスリリングな独特のフォームはジャンプの本場・欧州で人気があり、ワールドカップ総合3位に入った1992/1993シーズン頃から「KAMIKAZE・KASAI(カミカゼ・カサイ)と呼ばれて、このネーミングは2014年に「レジェンド」に取って代わられるまで、長年葛西のキャッチコピーとして定着していた[6]。その後もフォームの改良を続け、現在は手は体につけずに広げて、掌で風を受けて飛ぶムササビのようなスタイルになっている[46]。
- 年齢が30代後半に達して以降も第一線で競技を続ける選手は、当時のスキージャンプ界では異例のことであり、この頃からヨーロッパで敬意をこめて「レジェンド」と呼ばれるようになった[47][48]。2014年1月11日にワールドカップ史上最年長優勝を達成した際には、日本以外の多数の選手・コーチから、とりわけワールドカップ史上最多勝記録を持つグレゴア・シュリーレンツァウアーからは脱帽しての最敬礼での祝福を受けたほか、競技会場・オーストリアの地元紙は複数が1面トップでこれを報じ[49]、ドイツ公共放送連盟(ARD)は、「『驚異』という言葉はこれからは『カサイ』にすべき」と賞賛した[50]。翌シーズンの2014年11月28日に最年長優勝記録をさらに更新した際にはシュリーレンツァウアーは「エアーニッポン」と称賛した[51]。
- 葛西がW杯個人戦通算500試合出場を達成した2016年3月17日のプラニツァ大会では500試合出場を記念し、金色のワシがあしらわれた「500番」のゼッケンが用意され、葛西がこれをつけて競技を行い、1回目のジャンプが終わった後、2万人の観客が会場アナウンスに合わせて日本語で「ありがとう」と祝福した[52][53]。会場にはジャンプが盛んな欧州のメディアに加え、葛西だけのためにカナダのメディアも訪れ、葛西は競技直後に取材ゾーンで20数社の取材を受けた。オーストリアのクローネ紙は葛西の500試合出場達成に対し、「日本の奇跡のワシは、どうも永遠に若いままでいるようだ」と評した[54]。
- シーズン中のベスト体重は60kg程度(TEAM TSUCHIYAのプロフィールでは59kg[55]、JOCのプロフィールでは62kg[56]となっている)。減量のために断食することもしばしば[57]。ただ減量し過ぎるとスキージャンプ界のいわゆる「BMIルール」に引っかかり失格の恐れが出てくるため、一定の体重を維持することにも気を使うという。
- 2014年現在の所属である土屋ホームとはプロ契約ではなく、一般の社員として雇用されている。そのため、シーズンオフには一社員として同社のモデルハウスでのサイン会・握手会などの販促業務をこなしている。2014年2月にはソチ五輪銀メダルの功績により、同社住宅部長に昇進した[58]。また同年6月には土屋ホームから、葛西プロデュースの戸建住宅「土屋LEGEND 葛西MODEL 2014」が発売された[59]。
- 2014年2月まで独身であったが、ソチオリンピックで銀メダルを獲得した直後の2月22日に一般女性と結婚した[60]。平昌オリンピックには家族同伴で挑みたいとしている[61]。長期の海外遠征ともなると、独身生活で身につけた手料理を後輩に振る舞う[62]。2018年には、約100坪の敷地に2階建ての自宅を新築し、フィンランド式サウナも備え付けた[63]。
- 自身のブログでは絵文字を多用する。
- B'zのファンである[64]。また、女優・相武紗季のファンであると公言している。2009年に放映されたドラマ『ブザー・ビート〜崖っぷちのヒーロー〜』を見てファンになった[65]。スティーヴン・セガールのファンでもある[66]。
- 2014年に第27回日本メガネベストドレッサー賞・スポーツ部門に選出された[67]。また、同年にW杯最年長優勝とオリンピックメダル獲得を達成したことで「レジェンド」の異名が日本国内でも広まり、2014年新語・流行語大賞で「レジェンド」がトップテン入りした[68]。
- 趣味はゴルフ、釣り、ワイン[69]。好物は地元下川町にある喫茶店アポロのナポリタン、やない菓子舗の生クリームあんぱん[70]。
注釈
- ^ 2010年バンクーバー五輪のラージヒルで1本目20位と出遅れるも、2本目に135mの大ジャンプで8位入賞葛西が土屋ホーム選手兼監督に - スポーツニッポン(2009年4月6日)
- ^ 冬季オリンピック最年長メダリストのギネス世界記録は、ソチオリンピックリュージュ競技でメダルを獲得したアリベルト・デムチェンコの42歳74日
出典
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- ^ レジェンド葛西、41歳「独身」にドキドキ ネットで「嫁」立候補が相次ぐ - J-CASTニュース・2014年2月17日
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- ^ “好きな食べ物”. サンケイスポーツ (東京都: 産業経済新聞社): pp. 3. (2014年2月17日)
- ^ 「アンチエイジング大賞2014」に片岡鶴太郎&川島なお美、特別賞は葛西紀明マイナビニュース2014年11月19日
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