珠洲デカ曳山 概要

珠洲デカ曳山

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/24 10:08 UTC 版)

概要

鵜島では昭和30年代初頭まで南黒丸、中鵜島、宗玄の3地区が3基のデカ曳山を見附島から宗玄の間の塩田が広がる砂浜を曳き回していた。しかし砂浜の浸食が進んだため1958年(昭和33年)に護岸堤防を建設したことによってデカ曳山を曳けなくなった。そこで鵜島の5地区が新たに小型の曳山を建造し道路を曳き回すこととなった。これが現在まで続く鵜島の曳山祭りであるが、その後デカ曳山が曳かれることはなかった。

2008年平成20年)に入り、旧黒丸地内にて1958年(昭和33年)当時のコマ(車輪)が見つかったことを受け、奥能登の伝統芸能の継承のため、デカ曳山の復活と保存また、地域振興を目的にNPO法人珠洲デカ曳山保存会を設立、このコマ(車輪)の大きさとこれまでに残る写真から大きさを割り出し、約50年ぶりにデカ曳山1基を再建し砂浜を曳き回した。その後2010年(平成22年)から正式に「珠洲デカ曳山まつり」というイベント名が付けられ今日まで継続されている。まつり当日は一般観光客が砂浜で曳くことができる。2015年(平成27年)までは毎年10月第2日曜日に行われていた。

曳山(デカ曳山)

デカ曳山は鵜島海岸・見附島を望む場所に建てられている「珠洲デカ曳山展示場」に展示されている[2]。なお、見学は国民宿舎能登路荘もしくは見付茶屋に連絡する必要がある。

  • 高さ: 約18.5m
  • 横幅: 約12m
  • 幅: 約3m(上に付いている岩山も含む)
  • 重量: 約20t
  • 人形の制作は担い手継承を目的に、鵜島地区の有志が毎年作り替えている。

飾られた題材

2010年度

エピソード

2008年(平成20年)10月11日に実施された「珠洲デカ曳山お披露目会」終盤に、曳山の心棒(車軸)が折れた。


  1. ^ NPO法人一覧(その25) - 石川県NPO支援センター(2010年10月5日閲覧)
  2. ^ 2010年9月15日現在


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