新若戸道路 新若戸道路の概要

新若戸道路

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/06 13:48 UTC 版)

新若戸道路の経路図
接続路線
←↑国道495号
(↓北浜出入口)
若戸トンネル
洞海湾
若戸トンネル料金所
(川代出入口)
若戸出入口
北九州高速2号線
若戸トンネル若松側入口
洞海湾の下をくぐる若戸トンネル

概要

第1期区間(若松区北浜1丁目 - 戸畑区新池3丁目、2.3km)と第2期区間(若松区大字安瀬 - 若松区北浜1丁目、2.2k m)に分かれ、若戸トンネルを含む第1期区間が2012年9月15日に開通した。第1期区間の全体事業費は1000億円であり、その内訳は、国の港湾事業 750億円、北九州市の街路事業 210億円、北九州市道路公社の有料道路事業 40億円である。第2期区間は2022年3月時点で事業化されていない。

第1期区間は開通当初、北九州市道路公社の管理する一般有料道路であったが、2018年12月1日午前0時から無料開放された[1]ETC北九州高速道路への乗り継ぎの場合のみ利用可能であった。

現在開通している区間は自動車専用道路に指定されており、歩行者、軽車両(自転車等)、原動機付自転車及び小型自動二輪車(125cc以下)は通行できない[2]。また、水底トンネルであることから、危険物を積載する車両の通行が禁止又は制限されている[3]

第1期区間

従前より北九州市中心部と若松区中心部を結ぶ唯一の道路であった若戸大橋が、若松区北部の開発等による交通量の増大で朝夕に慢性的に渋滞するようになり、その抜本的解決策として本道路の建設が計画された。また若戸大橋が災害等で不通になった場合の迂回路確保のため、トンネルとされた[4]

延長2.1 km、道路規格は第2種第2級(自動車専用道路)、4車線、設計速度60 km/hである。洞海湾を横断する区間は776 mのトンネルで、このうち海底部分557 mは沈埋トンネルとなっている[4][5][6][7][8]

洞海湾横断部分(海底トンネル・陸上トンネル)の建設は国土交通省九州地方整備局北九州港湾・空港整備事務所、戸畑側の道路部分の建設は北九州市、トンネル設備・舗装・料金所等の工事は北九州市道路公社が行った。

なお、戸畑側には若戸トンネル(2.1 km)に接続して、第4種第1級の街路が同時に供用された。

トンネル部分の名称については公募により、「若戸トンネル」に決定した[9]

若戸トンネルを含む新若戸道路は、2012年9月15日に開通した[10]。通行料金は若戸大橋と同額に設定された。

若戸トンネル料金所から東、北九州高速2号線に接続しているランプウェイ(Aランプ及びCランプ)は、若戸大橋から来ている若戸出入口のランプウェイに合流する地点までが本道路に所属している[11]

沿革


  1. ^ a b “若戸大橋12月から無料化、北九州市方針”. 西日本新聞経済電子版. (2018年5月24日). https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/419023/ 2018年5月31日閲覧。 
  2. ^ このうち、原動機付自転車及び小型自動二輪車は若戸大橋経由、自転車は若戸渡船への乗船、歩行者は若戸渡船への乗船あるいは若戸大橋経由の路線バスで両岸を移動可能である。
  3. ^ 若戸大橋・若戸トンネルの交通規制情報”. 北九州市建設局道路部道路維持課 (2022年2月22日). 2022年4月1日閲覧。
  4. ^ a b 北九州市道路公社:「若戸トンネル」2011年8月
  5. ^ “若戸トンネル 今秋開通”. 西日本新聞. (2012年3月6日). http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/290350 2012年3月12日閲覧。 [リンク切れ]
  6. ^ 新若戸道路(海底トンネル)における沈埋工法について(一般社団法人九州地方計画協会・インターネットアーカイブ)。
  7. ^ 北九州港(洞海湾)の沈埋トンネル建設プロジェクト(建設マネジメント技術2010年12月号・インターネットアーカイブ)。
  8. ^ 北九州港(洞海湾)の沈埋トンネル建設プロジェクト(建設マネジメント技術2010年12月号・インターネットアーカイブ)。
  9. ^ 選定理由・応募状況・名称選考委員会名簿・若戸トンネルの整備状況は、こちらから 新若戸道路のトンネル名称の決定について(北九州港・インターネットアーカイブ)。
  10. ^ “海底トンネルで結ぶ「新若戸道路」、9月15日開通”. 読売新聞. (2012年6月7日). http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20120607-OYS1T00236.htm 2012年6月7日閲覧。 [リンク切れ]
  11. ^ 北九州市道路公社:「若戸トンネル」の2ページ平面図の色分け注釈及び5-5断面図。
  12. ^ 北九州港ニュースNo.662002年5月
  13. ^ 新若戸道路:12年度完成方針を正式表明-北九州/2009.07.09付毎日新聞[リンク切れ]
  14. ^ 新若戸道路が貫通、全長1.2キロの海底トンネル 読売新聞 2010年8月22日”. 2010年8月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年6月25日閲覧。
  15. ^ “北九州市が若戸大橋無料化を前倒し トンネルも、18年末までに”. 西日本新聞経済電子版. (2014年11月28日). http://qbiz.jp/article/50764/1 2018年5月24日閲覧。 
  16. ^ 北浜出入口”. Mapion電話帳. 2015年4月13日閲覧。
  17. ^ 北九州高速2号線の若戸出入口へ向かう車線には料金ブースはなく、戸畑本線料金所で北九州高速道路の料金と合併徴収されていた。
  18. ^ 川代出入口”. Mapion電話帳. 2015年4月13日閲覧。
  19. ^ 公共事業評価調書(事前評価) - (仮称)市道川代中原東線整備事業”. 北九州市. 2015年4月13日閲覧。


「新若戸道路」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「新若戸道路」の関連用語

新若戸道路のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



新若戸道路のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの新若戸道路 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS