教会堂 西方教会

教会堂

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/27 04:13 UTC 版)

西方教会

ロマネスク建築の教会堂

ロマネスク様式の教会堂は、11世紀以降に造られた。バシリカ形式の平面で、後にはヴォールト架構を導入した。ヴォールトによる側壁の面外方向への加重を、壁を分厚くすることによって受ける。地域、教派による多様性があり、様式としての統一性は薄い。

ゴシック建築の教会堂

ゴシック様式の教会堂は北フランスに生まれ、12世紀後半ごろからヨーロッパ全土へ広がる。リブ・ヴォールト、尖頭アーチ、飛梁(フライング・バットレス)の働きによって、ロマネスク建築の分厚い壁面とは対照的に、壁をできる限り少なくし、ステンドグラスに彩られた光あふれる空間を実現した。ゴシック建築の教会堂は、ステンドグラス・高い天井など最も教会堂らしい形をしていると言える。

ルネサンス建築の教会堂

ルネサンス様式の教会堂は、15世紀にイタリアで始まる。ローマの建築様式を復興し、古典的で調和の取れた明快な様式である。  

バロック建築の教会堂

バロック様式の教会堂は、ローマ、スペインなどで多く造られ、カトリックの対抗改革を背景に、動的、劇的な空間構成が取られる。


  1. ^ 雜賀雄二『天主堂物語』新潮社、雜賀雄二『天主堂 光の建築』淡交社
  1. ^ 信仰が無い人、特に信仰の無い日本人が教会堂について記事を書くと、妙に、外観にだけ気をとられ外観のことだけに言及し、肝心の建物内部のことに全く言及しないという、非常におかしな傾向があるが、キリスト教の本場であるヨーロッパでは(西ヨーロッパでも、東ヨーロッパでも)、歴史的に教会堂の設計者たちが設計時に主に考えてきたことは、キリスト教の信仰のためには建物の内部空間をどうするのが良いか、ということであり、教会堂の設計の力点はその内部空間に置かれている。





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