尾上菊五郎 (7代目) 来歴・人物

尾上菊五郎 (7代目)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/02 01:49 UTC 版)

来歴・人物

20代の菊之助時代に三之助の一人として人気を博した。またその端整な顔立ちから、NHK大河ドラマ源義経』(1966/昭和41年)を当時最年少で主演した。静御前に扮した藤純子とはこの共演を縁に、後に結婚した。かつては女形中心だったが、年を増すごとに男っぽさが強くなり、立役中心となった。後述の人間国宝も歌舞伎立役として認定されている。

現代歌舞伎のスターにして、お家芸世話物を得意とし、特に江戸っ子の小悪党をやらせたら、右に出る者はいないとまでいわれるほどである。「尾上菊五郎劇団」を主宰して江戸歌舞伎の世話物を今日に伝えることをライフワークとしている。

現在は孫の七代目尾上丑之助が立派な歌舞伎役者に成長するよう、丑之助の母方の祖父にあたる二代目中村吉右衛門と共に菊之助に協力して教育に当たっていた。丑之助からは本名の秀幸からとった「ひーま」と呼ばれている。

2024年5月27日、2025年5月予定の長男・五代目尾上菊之助による八代目尾上菊五郎襲名披露興行実施以降も改名せず『七代目尾上菊五郎』として名跡を全うすると記者会見に於いて発表され、尾上菊五郎2人体制は歌舞伎史上初となる[3][4]

年譜

受賞・栄典


注釈

  1. ^ 妻の富司純子と娘の寺島しのぶとは劇中でも家族を演じた。

出典

  1. ^ a b 令和3年度 文化勲章受章者”. 文部科学省 (2021年11月3日). 2023年3月4日閲覧。
  2. ^ 月刊演劇界発行『最新歌舞伎俳優名鑑』 ①2006年2月特別増刊 のP.174に/②2015年9月号特別付録 のP.27に 身長167cm・体重65kg・血液型AB型 どちらも同じ数値で掲載
  3. ^ 尾上菊之助が来年5月「8代目菊五郎」襲名 当代菊五郎も名前変わらず、歌舞伎史上初の大名跡「菊五郎」2人に”. スポーツ報知. 報知新聞社 (2024年5月27日). 2025年5月27日閲覧。
  4. ^ 歌舞伎界初の尾上菊五郎2人体制 その理由とは? 当代・菊五郎「あと何年芸能生活が送れるのか…」”. スポニチ Sponichi Annex. スポーツニッポン新聞社 (2024年5月27日). 2024年5月27日閲覧。
  5. ^ 歌舞伎界のビッグイベント襲名披露興行 華やかな一方で過去には悲しいドラマも”. 日刊スポーツ (2022年11月3日). 2022年11月5日閲覧。
  6. ^ 尾上菊五郎が体調不良で歌舞伎座休演 今後は未定”. 日刊スポーツ (2016年3月3日). 2016年3月3日閲覧。
  7. ^ “体調不良で休演の尾上菊五郎、舞台復帰へ”. SANSPO.COM (株式会社 産経デジタル). (2016年3月12日). http://www.sanspo.com/geino/news/20160312/geo16031210260016-n1.html 2016年3月12日閲覧。 
  8. ^ 『朝日新聞』1987年3月28日(東京本社発行)朝刊、26頁。
  9. ^ 文化勲章、ノーベル賞2氏や仲代達矢さんら7人”. YOMIURI ONLINE (2015年10月30日). 2015年10月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年3月25日閲覧。
  10. ^ NHK放送文化賞に尾上菊五郎、津川雅彦ら6人”. スポニチアネックス (2016年3月3日). 2016年3月3日閲覧。
  11. ^ (2019年07月16日)役員改選のお知らせ伝統歌舞伎保存会
  12. ^ "尾上菊五郎". NHK. 2024年3月12日. 2024年3月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年3月16日閲覧


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