国際野球連盟
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/19 05:58 UTC 版)
概要
- 1938年に設立され、スイスのローザンヌに本部がある。現在は124の国と地域が加盟している(2014年4月現在)[2]。
- 1973年には国際アマチュア野球連盟(FIBA: Federacion Internacional de Béisbol Amateur)と世界アマチュア野球連盟(FEMBA: Federacion Mundial de Béisbol Amateur)に分裂した。1973年の世界野球選手権が2度開催されたのはこのため。1973年のニカラグア、1974年のアメリカ合衆国大会は新興のFEMBA主催。1976年1月、両団体は再び統合してANIBAとなった。
- 2006年7月26日にアルド・ノタリ会長が死去したため、第1副会長の彭誠浩が会長職を代行していたが、2007年3月2日に北京で行われた臨時総会で後任を決める会長選挙が実施され、元アメリカオリンピック委員会専務理事のハービー・シラーが選出され、任期の2009年まで会長を務める。
- 2006年9月15日に、ローマで22カ国の代表者による会議が行われ、2016年以降のオリンピック復帰に向けた委員会が発足している。
- 2009年12月に行われた会長選挙ではイタリア人のリカルド・フラッカーリが当選し現会長を務める。
- 2011年1月、五輪の野球競技除外による国際オリンピック委員会(IOC)からの補助金の消失や、主催する国際大会等の出費がかさみ、深刻な財政難に陥ったIBAFは、メジャーリーグベースボール(MLB)から資金援助を受け入れることになった。代償としてMLBからの諸条件も受け入れることになり、今後IBAFの国際大会が再編されることになった[3][4]。
- 2011年12月3日にアメリカのダラスで、65カ国の代表者、および、初めてプロ組織(MLB、NPB、KBO、CPBL)、そしてユース組織(リトルリーグ、ポニーリーグ、ベーブルースリーグ)が集い、第26回IBAF会議が開催された[5]。会議では、野球とソフトボールを単一競技として五輪復帰を目指すために国際ソフトボール連盟と連携することや、2012年以降の国際大会の新フォーマットの承認などがなされた[6]。
- これによりIBAFワールドカップは廃止となり、代わりにワールド・ベースボール・クラシックが野球世界一を決める世界選手権として認定。またワールドカップの代替大会として、WBC中間年にあたる2015年にプレミア12が4年に1度開催されることになった。
- 他にも、18U(AAA)世界野球選手権大会(2012年大会は開催)と16U(AA)世界野球選手権大会の廃止と、それに代わるU-18ワールドカップ(2013年〜)とU-15ワールドカップ(2012年〜)、2014年にはU-21ワールドカップも開催されることになった(いずれの大会も隔年開催)。尚、U-18・WBCはメジャーリーグベースボール(MLB)機構との共催になる[7]。
- 後日、IBAF公式サイトにて国際大会新フォーマットのアウトラインが発表された[8]。
- 2012年3月8日よりIBAFは日本語による情報発信の一環として、野球新聞(BASEBALLJPN.COM)において、IBAF公式記事を日本語に翻訳して掲載することになった[9]。
- 2012年12月17日に国際野球連盟(IBAF)と国際ソフトボール連盟(ISF)は、五輪復帰のための統合団体の名称を発表した。名称は世界野球ソフトボール連盟("W"orld "B"aseball "S"oftball "C"onfederation "WBSC" )。IBAFフラッカリ会長とISFポーター会長の二氏が共同でWBSC会長に就任する[10]。
- 2013年最初のIBAF会合において、オランダ領アンティル解体後に自治領となったキュラソーとこれまで準加盟国であったサイパンの加盟が歓迎された(サイパンは最終的な承認の為にIBAFへ書類を提出する必要がある)。また、2013年より開催される予定であった18U・WBCは延期となり、引き続きAAA世界野球選手権大会を開催することになった[11]。
- 2013年4月14日に東京で開催された第27回IBAF総会において、世界野球ソフトボール連盟が正式に発足した。当面は移行期間とし、IBAFとISFは存続する[1]。
- 2013年より、これまで年代別大会の名称である「Baseball World Championship(世界野球選手権)」の略称として使用されていた「Baseball World Cup(野球ワールドカップ)」が正式名称として使われるようになった。
- ^ a b “野球・ソフトの統合団体設立 五輪復帰目指す”. SANSPO.COM. (2013年4月14日) 2013年4月24日閲覧。
- ^ IBAF - IOC Meet in Lausanne
- ^ “財政危機の国際野球連盟をMLBが3年間支援”. スポニチアネックス. (2011年1月30日) 2015年1月9日閲覧。
- ^ “国際野球連盟、米大リーグ機構の資金受け入れへ”. 読売新聞. (2011年1月30日)
- ^ End of the Year Address from President Riccardo Fraccari
- ^ IBAF Congress approves new Format of International Tournaments Archived 2014年10月9日, at the Wayback Machine.
- ^ WBCに18歳以下のユース大会構想 13年開催へ
- ^ IBAF introduces new Format of International Tournaments
- ^ Baseball supports earthquake victims in Japan IBAF (2012年3月8日)
- ^ “「世界野球ソフトボール連盟」に=五輪復帰目指す統合団体”. 時事ドットコム (2012年12月18日). 2012年12月18日閲覧。
- ^ “IBAF welcomes Curacao and Saipan as newest members”. IBAF. (2013年2月2日) 2013年2月3日閲覧。
- ^ International Baseball Federation (2011年4月5日). “IBAF Numbers Book”. International Baseball Federation. 2011年7月3日閲覧。
- ^ “棒總會長去世 彭誠浩暫代” (Chinese). 蘋果日報 (2006年7月27日). 2011年7月13日閲覧。
- ^ “彭誠浩在羅馬主持國際棒球總會會議” (Chinese). 大紀元 (2006年9月15日). 2011年7月13日閲覧。
- ^ “彭誠浩接任國際棒總代理會長職務” (Chinese). 幻象兩千的秘密基地 (2006年7月19日). 2011年7月13日閲覧。
- ^ “Aldo Notari, World Baseball Official, Dies at 74”. The New York Times (2006年7月27日). 2011年7月13日閲覧。
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