助数詞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/23 15:22 UTC 版)
ベトナム語の助数詞
ベトナム語をはじめとする東南アジアの言語では、語族にかかわらず助数詞を多用する言語が多い。
ベトナム語の助数詞の使い方は中国語とよく似ている。語順も似ているが、指示詞(この・その・あの・どの)は名詞の後ろにつく。
日本語と同様にベトナム語にも中国語から借用した数詞と固有語の数詞があるが、前者は特定の語でしか用いられず、たとえ助数詞が漢語に由来するものであっても、固有語の数詞とともに使用する。例:「bốn (4) quyển (冊) sách (本) này (この)」。bốn は固有語、quyển は漢語「巻」。
特によく使われる助数詞として、動かない物一般に使う cái と、動く物(動物など)一般に使う con がある。
ベトナム語で助数詞のつかない名詞は「……というもの」のような一般的な意味になることが多く、具体的なもの・特定のものを表すには助数詞をつける。
英語の助数詞
英語には単位や容器を使って数える場合を除いて通常助数詞は必要なく、数詞は直接名詞を修飾することができる。しかし、これには例外があり、以下の場合には直接数詞をつけることができないため、助数詞に似た表現を利用する。
- 不可算名詞を数えるとき
- a sheet of paper (紙1枚)
- a piece of chalk (チョーク1本)
- 常に複数形で使う名詞や集合名詞を数えるとき
- two pairs of pants (ズボン2着)
- four head of cattle (牛4頭)なお、この場合は heads にならない。
参考文献
出典は列挙するだけでなく、脚注などを用いてどの記述の情報源であるかを明記してください。 |
- 飯田朝子『数え方の辞典』町田健 監修、小学館、2004年。ISBN 4-09-505201-5。
関連項目
助数詞と同じ種類の言葉
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