劇場版 仮面ライダー龍騎 EPISODE FINAL
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劇場版 仮面ライダー龍騎 EPISODE FINAL | |
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監督 | 田﨑竜太 |
脚本 | 井上敏樹 |
原作 | 石ノ森章太郎 |
製作 | |
出演者 | |
音楽 | |
主題歌 |
松本梨香 「Alive A life -Advent Mix-」 |
撮影 | 松村文雄 |
編集 | 長田直樹 |
製作会社 | 仮面ライダー龍騎製作委員会 |
配給 | 東映[注釈 1] |
公開 | 2002年8月17日 |
上映時間 |
|
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
興行収入 | 14億3,000万円[1] |
前作 | 劇場版 仮面ライダーアギト PROJECT G4 |
次作 | 劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト |
キャッチコピーは「想像を超える壮大な戦闘〈バトル〉。」、「龍騎、衝撃の結末。最終回、先行映画化。」。同時上映は『忍風戦隊ハリケンジャー シュシュッと THE MOVIE』。
概要
平成仮面ライダーシリーズの劇場版としては通算2作目。当初、仮面ライダーの劇場版は30周年記念の前作『仮面ライダーアギト』のみの予定であったが、興行収入で大ヒットを収めたことを受け、本作品以降も仮面ライダーシリーズの映画化が恒例となった。また前作の好評を反映し、公開日も前作の9月から夏休み中の8月へと変更された[2]。本作品の撮影に際し、特撮作品としては初めてパナソニック製の業務用HDビデオカメラ「VARICAM」が使用された[3]。
テレビシリーズの外伝的ストーリーが描かれた前作『アギト』の劇場版に対し、本作品ではイベント的な側面を強化し、前出のキャッチコピーにもあるようにテレビシリーズに先駆けて最終回を先行公開することをアピール、物語が終焉を迎える最後の3日間を描いた[2]。また公開前のみならず、公開終了後も情報の露出が徹底的に制限され、終盤の展開やリュウガの正体は実際に本作品を観ないと分からないようにされていた。そのためこれらの情報の正式公開は、テレビシリーズの放送終了まで待つこととなった。前作と同様にマスコミ用に配布された台本も、後半の部分が削除されたものであった[4]。
もっとも結果的には、本作品はテレビシリーズの第48話〜第50話(最終話)に相当する時間軸の物語として、テレビシリーズとは結末の異なる「もう1つの最終回」という位置付けとなった。本作品の内容は当初テレビシリーズの結末として考えられていたものであり、当初の構想を先行して公開してしまうことで、その後のテレビシリーズは“ライブ感”を重視して制作されていった[5][注釈 2]。テレビシリーズ終了時、プロデューサーの白倉伸一郎は雑誌インタビュー[要文献特定詳細情報]にて脚本家の違いから、脚本家井上敏樹による劇場版の結末を「井上最終回」、脚本家小林靖子によるテレビシリーズ最終話の結末を「小林最終回」と呼称し、白倉は小林靖子に対し「劇場版は読まなくていいです」と指示したという。またテレビシリーズ最終話の監督も、本作品を手がけた田﨑竜太ではなく石田秀範が担当している。ただし生き残ったライダーたちを神崎が招集する導入や、現実世界へのミラーモンスターの大量出現など、テレビシリーズ終盤の展開にも一部本作品のそれに準じた部分が見られる。
劇場版『アギト』より、「テレビシリーズに先行しての新キャラクターや新フォームの登場」という要素が本作品でも踏襲されており、仮面ライダー龍騎の最強フォームである龍騎サバイブや、敵怪人のシアゴースト、レイドラグーンがこれに該当する。また同様に「過去のシリーズ作品出演者の友情出演」も踏襲され、本作品では当時既にメジャー俳優として活躍し始めていた賀集利樹や要潤など、『アギト』のレギュラー陣が友情出演している。
オープニング興行成績は2002年度の東映配給作品としては上位の成績を収め、公開期間が延長された[2]。
あらすじ
2002年冬、自らの願いを叶えるために戦っていた13人の仮面ライダーたちは、城戸真司/仮面ライダー龍騎、秋山蓮/仮面ライダーナイト、北岡秀一/仮面ライダーゾルダ、浅倉威/仮面ライダー王蛇、霧島美穂/仮面ライダーファム、そして現れていないライダーの6人となっていた。
ある日、ライダーの戦いを仕掛けた男である神崎士郎は生き残ったライダーたちに「ライダーの戦いをあと3日のうちに決着をつけなければ、願いを叶えることは出来ない」と告げる。戦いを止めようとする真司の声も虚しく、ライダーたちは勝者を巡って戦いを繰り広げる。そんな中、龍騎と瓜二つの姿をした仮面ライダーリュウガが最後の参戦者として暗躍し始める。リュウガの出現により、ライダーたちは、次々と倒されてしまう。激戦の末、ファムは実の姉を殺した王蛇を倒し、戦いが空しくなったゾルダは脱落する。姉の仇を討った美穂は、真司との交流を深めていくが、もう一人の真司が変身したリュウガによって倒されてしまう。
仮面ライダー同士の戦いは、ここに決着を迎えようとしていた。
注釈
- ^ a b ノンクレジット
- ^ 劇場版公開後のテレビシリーズでも、仮面ライダーオーディンの扱いや、浅野めぐみの登場など、劇場版との繋がりが曖昧な設定が新たに加えられている。
- ^ 書籍『仮面ライダー龍騎(ファンタスティックコレクション)』では、「城戸真司(影)」[8]、『仮面ライダー龍騎・ハイブリッドファイル』『仮面ライダー龍騎超全集 最終巻』では「鏡像の真司」[9][6]と記載している。
- ^ エンディングクレジットでは「仮面ライダー龍騎 / 仮面ライダーリュウガ / 城戸真司」となっている。
- ^ 講談社『テレビマガジン特別編集 仮面ライダー龍騎』では、幼少時代に城戸真司と一日遊んだ神崎優衣がその思い出を絵に描いたことから彼が誕生したと推測されており[4]、株式会社カンゼン『平成仮面ライダー変身伝』72頁でも、真司と優衣が遊んだことが何らかの要因になった可能性があると指摘されている。
- ^ a b 『ディケイド』第6話より。
- ^ 『ディケイド』第7話より。
- ^ 『ディケイド』第27話より。
- ^ 『ディケイド』第11話より。
- ^ 『ディケイド』第20・21話より。
- ^ 『ディケイド』第1話より。
- ^ ディレクターズカット版のみ。
- ^ a b クレジットでは役名未表記。
- ^ ディレクターズカット版では友情出演表記なし。
- ^ 字幕などでは裏真司表記。
出典
- ^ 2002年興行収入10億円以上番組 (PDF) - 日本映画製作者連盟
- ^ a b c d e f g h i j 「106号巻末特別付録 宇宙船 YEAR BOOK 2003」『宇宙船』Vol.106(2003年5月号)、朝日ソノラマ、2003年5月1日、151頁、雑誌コード:01843-05。
- ^ デジタルシネマカメラ VARICAM/映画史100年・沈黙の革命 パナソニック・イズム
- ^ a b c テレビマガジン特別編集 2004, p. 91
- ^ テレビマガジン特別編集 2004, p. 77, 「龍騎成立への道」.
- ^ a b c d HF 2003, p. 62.
- ^ a b 超全集 最終巻 2003, p. 69.
- ^ FC 2003, p. 94.
- ^ a b c 超全集 最終巻 2003, p. 70.
- ^ 超全集 最終巻 2003, p. 44.
- ^ a b c d e HF 2003, p. 68.
- ^ 超全集 最終巻 2003, p. 75.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y HF 2003, p. 72.
- ^ 超全集 最終巻 2003, pp. 60–61.
- ^ 超全集 最終巻 2003, p. 66.
- ^ ODF 16 2008, pp. 1–2
- ^ a b c d e FC 2003, p. 81.
- ^ ディレクターズカット版オーディオコメンタリー 0:53:35ごろ
- ^ a b c FC 2003, p. 55.
- ^ a b c d ODF 95 2009, pp. 15–16
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- ^ 平成完全超百科 2018, p. 20.
- ^ a b ODF 43 2009, pp. 5–6
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- ^ ODF 32 2008, pp. 1–2
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- ^ 超辞典 2011, p. 248.
- ^ ODF 102 2009, pp. 15–16
- ^ a b 超全集 最終巻 2003, p. 72.
- ^ 超全集 最終巻 2003, p. 58.
- ^ a b 超全集 最終巻 2003, p. 73.
- ^ a b 完全超百科 2002, p. 29.
- ^ a b c d e f HF 2003, p. 80.
- ^ a b c d e f g 完全超悪 2020, p. 141, 「DESIGNER INTERVIEW 篠原保[仮面ライダー龍騎/仮面ライダー555]」
- ^ “水岡和郎|仮面ライダー図鑑|東映”. 仮面ライダーWEB. 東映. 2021年4月30日閲覧。
- ^ “詐欺に使われた家の夫婦|仮面ライダー図鑑|東映”. 仮面ライダーWEB. 東映. 2021年4月30日閲覧。
- ^ “タクシーの運転手|仮面ライダー図鑑|東映”. 仮面ライダーWEB. 東映. 2021年4月30日閲覧。
- ^ “タイ料理屋の店員|仮面ライダー図鑑|東映”. 仮面ライダーWEB. 東映. 2021年4月30日閲覧。
- ^ a b “お好み焼き屋の客|仮面ライダー図鑑|東映”. 仮面ライダーWEB. 東映. 2021年4月30日閲覧。
- ^ “チーマー風の男|仮面ライダー図鑑|東映”. 仮面ライダーWEB. 東映. 2021年4月30日閲覧。
- ^ “遊園地の案内人|仮面ライダー図鑑|東映”. 仮面ライダーWEB. 東映. 2021年4月30日閲覧。
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- ^ JAE NAKED HERO 2010, p. 141, LIST OF WORKS 高岩成二.
- ^ 高岩成二 2021, p. 220.
- ^ a b c “キャスト・スタッフ 劇場版 仮面ライダー龍騎 EPISODE FINAL/他1本”. goo 映画. 2011年7月9日閲覧。
- ^ 『東映ヒーローMAX』Vol,18、辰巳出版、79頁
- ^ JAE NAKED HERO 2010, p. 123, LIST OF WORKS 押川善文.
- ^ a b JAE NAKED HERO 2010, p. 35, LIST OF WORKS 岡元次郎
- ^ 『仮面ライダー龍騎 EPISODE FINAL ディレクターズ・カット版 オーディオコメンタリー』より
- ^ 『仮面ライダー龍騎 EPISODE FINAL ディレクターズ・カット版 オーディオコメンタリー』より
- ^ a b c d e JAE出演者情報2002年9月のサイト(2006年12月1日時点のアーカイブ)
- ^ 仮面俳優列伝 2014, pp. 91–99, 「第2章 昭和から平成へ仮面の下のイノベーション 08 おぐらとしひろ(東映ヒーローMAX vol.34掲載)」
出典(リンク)
- 1 劇場版 仮面ライダー龍騎 EPISODE FINALとは
- 2 劇場版 仮面ライダー龍騎 EPISODE FINALの概要
- 3 本作品オリジナルの登場人物
- 4 本作品オリジナルの仮面ライダー
- 5 本作品オリジナルのミラーモンスター
- 6 キャスト
- 7 スタッフ
- 8 脚注
- 劇場版 仮面ライダー龍騎 EPISODE FINALのページへのリンク