京阪交野線 七夕伝説に関するイベント

京阪交野線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/03 17:17 UTC 版)

七夕伝説に関するイベント

七夕伝説時のイベント風景(1900系現役時代)

交野線沿線は七夕にまつわる伝説が残る地であり、「ひらかた☆かたの七夕伝説」イベントの一環として、2004年から毎年7月7日には、同線終着駅私市駅において、準急「ひこぼし」と臨時K特急「おりひめ」が出会うイベントが開催されている。両列車の並びは5分程度だが、ヘッドマークの展示やヘッドライトの点灯など、ファンサービスが充実している。鉄道ファンのみならず、地域住民が大勢訪れ、テレビ局も取材に訪れる。 「おりひめ」・「ひこぼし」両列車の並びを見終えた後は、同線を利用し、“おりひめ”の機物神社(はたものじんじゃ)、“ひこぼし”の牽牛石(けんぎゅうせき)、そして、両者が出逢う逢合橋(あいあいばし)周辺で開催される祭に参加するのが、このイベントの楽しみ方とされた。

なお、2007年の7月7日は土曜日であったため、平日ダイヤでのみ運行される準急「ひこぼし」と臨時K特急「おりひめ」が出会うイベントは実施不可能となったが、代わりに交野線普通列車に新デザインのヘッドマークを掲出して七夕イベントを開催するとの公式発表があった。2003年の運行開始から数えて3代目となる新しいヘッドマークは七夕イベント当日に私市駅に展示され、準急「ひこぼし」とK特急「おりひめ」には7月9日月曜日の列車から使用された。

出会いイベントの代替手段として、7月7日の当日は私市駅の1番線に「織姫」の記念副標識(通常の「おりひめ」ヘッドマークとは異なり、第10回七夕サミットの枚方・交野開催記念を兼ねた特別のものである)・鳩マークを掲出した1929F(特急色)による臨時列車を約3時間臨時停車させ、交野線内折り返しの定期運用列車1編成(1919F充当)に「彦星」の記念副標識(この副標識も、通常の「ひこぼし」ヘッドマークとは異なり、「織姫」と同様の経緯で作成されたものである)を掲出して運行した。これにより私市駅では計5回の出会いが演出された。

2009年以降は、2008年のダイヤ改定により「おりひめ」・「ひこぼし」の種別がそれぞれ通勤快急・快速急行に変更、かつ「ひこぼし」の運転時間帯も夕ラッシュから深夜に変更され、夕刻でのイベントが行えなくなったことから、2007年の時と同じように交野線普通列車にヘッドマークを掲出して七夕の出会いイベントを開催することになった[22]。しかし、2011年以降出会いイベントは開催されず[23]、2013年のダイヤ改定で「おりひめ」「ひこぼし」は廃止となった。

2016年には枚方市・交野市の産業振興キャラクター「ひこぼしくん」と「おりひめちゃん」、双子のきょうだい星でサンリオキャラクター「リトルツインスターズ(キキ&ララ)」を10000系にデザインした車両を「キキ&ララトレイン」として2016年7月2日から10月30日までの期間限定運行がされた。特製ヘッドマークも掲出。イベントに因んだ限定商品も発売された。


注釈

  1. ^ 軌道条例や後身の軌道法では原則として道路上に軌道を敷設することが意図されている。
  2. ^ 『車両発達史シリーズ1 京阪電気鉄道』によると開業時京阪線の3分の1が併用軌道、宇治線も観月橋の側に110mの併用軌道区間が存在した。

出典

  1. ^ a b 鉄道ピクトリアル 臨時増刊号 京阪電気鉄道 2009年 08月号
  2. ^ 淀駅付近立体交差化事業の進捗に伴い3月16日(土)初発から京阪線のダイヤを一部変更します (PDF) - 京阪電気鉄道ニュースリリース、2013年1月17日
  3. ^ 「京阪13000系,交野線で営業運転開始」交友社『鉄道ファン』railf.jp鉄道ニュース、2012年6月10日
  4. ^ 清水祥史『京阪電車』 JTBパブリッシング、2017年、110、111頁
  5. ^ a b c 近畿日本鉄道『近畿日本鉄道100年のあゆみ』2010年、p.350
  6. ^ 出典・京阪電気鉄道開業100周年記念誌『京阪百年のあゆみ』(2011年3月24日刊)171頁「枚方陸軍火薬庫の爆発」
  7. ^ 「鉄道免許取消」『官報』1942年1月22日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  8. ^ 出典・『関西の鉄道』No.58 「京阪電気鉄道 特集 PartV」京阪線開業100周年、p.52
  9. ^ 出典・駅置き広報誌「くらしの中の京阪」1981年8月号より
  10. ^ 鉄道省監督局「地方鉄道、軌道事業の現況並に異動」『電気協会雑誌』第210号、日本電気協会、1939年6月、附録3頁。(国立国会図書館デジタルコレクション)
  11. ^ 出典・『関西の鉄道』別冊第1巻「京阪電気鉄道 戦後分離独立後の歩みPartⅠ」41頁より
  12. ^ 出典・京阪電気鉄道開業100周年記念誌『京阪百年のあゆみ』292頁「変電所の増強」より
  13. ^ 出典・「京阪電車開業100周年記念誌『京阪百年のあゆみ』(2011年3月24日京阪電鉄発行)」資料編の222頁の「年表」より
  14. ^ 出典・『関西の鉄道』別冊第1巻「京阪電気鉄道 戦後分離独立後の歩みPartⅠ」51頁より
  15. ^ 出典・「京阪電車開業100周年記念誌『京阪百年のあゆみ』(2011年3月24日京阪電鉄発行)」資料編の238頁の「年表」より
  16. ^ 出典・電気車研究会刊『鉄道ピクトリアル』No.427 1984年1月臨時増刊(特集:京阪電気鉄道)号68頁左下に掲載のモノクロ写真より。出典・日付は「京阪電車開業80周年記念誌『過去が咲いている今』(1990年7月1日京阪電鉄発行)」の年表より
  17. ^ “京阪電鉄がダイヤ改正 来月1日 交野線高架切替えで”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1991年5月24日) 
  18. ^ “交野線河内森 - 私市間の複線化 今日から使用開始 京阪電鉄”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1992年9月12日) 
  19. ^ a b “きょうから全線複線化 京阪電鉄交野線 枚方市 - 宮之阪間完成”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1992年11月28日) 
  20. ^ 「交野線を5両化」『交通新聞』交通新聞社、1995年12月12日、3面。
  21. ^ 出典・駅置き沿線情報誌『K PRESS』2018年9月号16面「くらしのなかの京阪」
  22. ^ 私市駅「おりひめ」「ひこぼし」の出逢い Archived 2009年6月27日, at the Wayback Machine. - 京阪公式サイト 2009年
  23. ^ 京阪線、大津線で七夕ムードを盛り上げます! (PDF) - 京阪公式サイト、2011年6月22日。
  24. ^ “関西鉄道各社、外国人受け入れ体制強化”. 京都新聞. (2014年4月5日). オリジナルの2014年4月13日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20140413130328/http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20140405000025 2023年11月12日閲覧。 
  25. ^ 出典・『K PRESS』2021年8月号16頁「くらしのなかの京阪」
  26. ^ 京阪、20駅を無人化 今期黒字目指し構造改革日刊工業新聞 2021年4月7日
  27. ^ 宮之阪駅など


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