ラクス・クライン 備考

ラクス・クライン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/10 07:58 UTC 版)

備考

  • 声優を担当した田中は、ラクス役のオーディションセリフではなく彼女の楽曲「静かな夜に」の歌唱で行われたことを、後年に明かしている[7]
  • 監督の福田己津央はインタビューにおいて、ラクスのモデルは『ローマの休日』に出演していた当時のオードリー・ヘプバーンである旨を発言している[8]
  • 小説版『DESTINY』では、前作の活躍から「救国の歌姫」という英雄像が実際のラクス本人の姿から一人歩きしてしまい、それをラクスが認識していることも描かれた。実際に「ラクスの言う事」という理由でプラントや地球の支持者は盲信しており、終盤でステーションワンの防衛艦隊旗艦の艦長はレクイエム使用やデスティニープランの本質を考えずに「平和を推し進めるデュランダルを支持しないわけがない」というあまりに稚拙な理由でアークエンジェルとエターナルをロゴスと断定した。同様にガルナハンでもデュランダルを支持するという理由でミーアを本物と断じ、ラクスの偶像崇拝とデュランダルへの盲信を象徴する事になった。

ゲームにおける描写

ゲーム作品に登場するラクス・クラインはその作品独自の設定付けが非常に多い。これは角川小説版や漫画『ジ・エッジ』、『コミックボンボン』版やファンディスクなどのメディアミックス作品でも見られる現象である。

第3次スーパーロボット大戦α
立場や行動は原作と同じだが、アニメの設定のみが用いられており、ジャンク屋・クライン派などとの協力関係といった部分はこのゲームでは省略されている。また、エターナル、フリーダムの強奪はバルトフェルド他ごくわずかの仲間と共に起こした行動とされている。
アニメでは存在しなかった、「SEED」能力の発動カットインシーンが見られる。
「歌の力で戦争を止める」という点で、『マクロス7』の熱気バサラミレーヌ・ジーナスらに敬意を覚えており、バサラの影響で戦争を終わらせるために戦う事を決めたと語るシーンがある。また、『超時空要塞マクロス』のリン・ミンメイの姿を見て「自分の進む道を見つけた」とも発言するシーンがある。
スーパーロボット大戦J
天真爛漫な性格がより強調されており、味方と合流した際にはナデシコの名前を「可愛らしい」と評し、ミスマル・ユリカとも意気投合している。
スーパーロボット大戦W
今回は火星の後継者に付け狙われており、第二部後半で、フレイ・アルスターを守るために、ラウ・ル・クルーゼの攻撃からエターナルで庇い、その際の混乱で火星の後継者に誘拐されてしまう。演算ユニットに接続されたミスマル・ユリカを安定させるためにその歌を利用されそうになり、当初は拒否していたもののテレサ・テスタロッサ(以下テッサ)の勧めで最終的には歌う事になる。テッサの狙いはラクスの歌で火星の後継者達の戦意を揺さぶり、彼らの部隊の一部を投降させる事であり、それに成功する。その後、ノイ・ヴェルターに合流してエターナルで戦う。
スーパーロボット大戦Z
ブレイク・ザ・ワールド後から登場。デュランダルに暗殺されかけたことでアークエンジェルのクルーとして多元世界を巡っている。その道中で『∀ガンダム』のキエル・ハイムに扮したディアナ・ソレルと出会っている。その後は原作通りに宇宙に上がり、エターナルの艦長となり連邦に引き渡されそうなディアナを救出しようとした。物語中盤まではアニメと相違ないが、中盤以降は他者との交流を通じることで、武力介入による自身の行動を反省し、新たな道を模索するというアニメと大幅に異なる展開となっている[注釈 2]
また、デスティニー・プランに対してはアニメと異なり、遺伝子で全てが決まれば人が夢や希望が持てなくなる世界になると明確に言葉に表し否定した。
スーパーロボット大戦Kスーパーロボット大戦L
前者はシナリオ中盤以降より、後者はシナリオ後半以降よりエターナルで参戦。後者では、エンジェルダウン作戦時にアークエンジェルにいたため、ミネルバ隊に自らの存在を明示し、プラントにいるラクスがデュランダルが仕立て上げた影武者である事、オーブでザフトらしき部隊に暗殺されかかった事を伝えた。
機動戦士ガンダムSEED DESTINY 連合vs.Z.A.F.T.II
インフィニットジャスティスでの降下時に着ていたスーツでMSパイロットとして登場する。覚醒時にはキラ、アスラン、カガリ、シン同様「SEED」発動のカットインシーンが存在する。
ガンダム無双2
エターナル搭乗時の陣羽織姿のまま、MSパイロットとして参戦。ハイパーSP攻撃発動時のカットインは、キラ、アスラン、シンと同じく「SEED」発動状態のものとなっている。ゲーム自体がパロディ作品であるため、このゲームにおけるラクスは、「他者に言葉で平和を説きつつ同時に、従わない者は問答無用で武力制圧する」「プレイヤーへのご褒美と称し、敵味方問わず攻撃を加える」「自分に疑いを持ったキラを粛清する」「無断出撃をランバ・ラルにおねだりする」「プレイヤーへの作戦参加要請に対する返答の選択肢がラクス様…である」など、ギャグキャラとなっている。
機動戦士ガンダムSEED DESTINY GENERATION of C.E.
C.E.73-Extraステージからエターナルに乗艦し戦闘に参加する。その結末は物語の進行によって大きく変化する。ただ、ラクス視点から見るとシナリオのほとんどがバッドエンドというシビアなものとなっている。
Extra3c「歌姫達の声」
自分が本物と名乗るが叶わず。ミーアの護衛任務中のミネルバ隊の艦長タリア・グラディスの判断ではなくFAITHシン・アスカの判断により戦闘を仕掛けられ乗艦を撃破され死亡した。シン・アスカとの戦闘ではキラ・ヤマトの仇を討とうとする。
Extra4a「蘇える光」
最終局面において、ジブリール亡き後のロゴス残党と、月面プトレマイオス基地に向けてネオジェネシスを撃とうとするデュランダル率いるザフトの争いを止めるために、オーブ軍と連合し、戦場に乱入する。しかし、乗艦を撃破されてしまい死亡した。
Extra4b「重なる明日」
ほぼアニメのストーリー通りに行動し、ミネルバと何度も交戦する。最終的に連合・ザフト両軍を止めるためオーブ軍と連合し、戦場に乱入する。このシナリオでは乗艦を撃破されても死亡せず、撤退する。ジブリール艦を撃沈した場合のみ、オーブと共に両軍を調停する。

搭乗機


注釈

  1. ^ 福田は自身のTwitter上の発言は、あくまで私的なものでサンライズ公認のものではないことも認めている。
  2. ^ ハリー・オードを介して聞かされたカミーユ・ビダンの一言を受けたラクス(とキラ)が反省し、クライン派が考えそのものを変えるというストーリーが描かれている。

出典

  1. ^ 「機動戦士ガンダムSEED オフィシャルファイル キャラ編vol.4」講談社 2003年11月 28-29頁。(ISBN 4-06-334807-5)
  2. ^ 『機動戦士ガンダムSEED』10話
  3. ^ 『機動戦士ガンダムSEED』36話
  4. ^ 『機動戦士ガンダムSEED』42話
  5. ^ 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』第6話~第13話
  6. ^ 小説上巻 42-43
  7. ^ “ガンダム、ロミオの青い空、らき☆すた…名作の記憶が歌で蘇る「声優紅白歌合戦」”. コミックナタリー (ナターシャ). (2022年1月7日). https://natalie.mu/comic/news/460490 2022年1月8日閲覧。 
  8. ^ 『月刊ニュータイプ』2003年5月号、角川書店、20-23頁。
  9. ^ ガンダムエース』、『アニメージュ』、『アニメディア』、『コミックボンボン』[要ページ番号]
  10. ^ 『愛と戦いのロボット 完全保存版』ぴあ、2006年、96-101頁。ISBN 4-8356-1010-5 
  11. ^ ガンダム史上最も「顔が可愛い」ヒロインランキング”. gooランキング. 2022年12月13日閲覧。
  12. ^ ガンダム史上最も「怖い女」ランキング - gooランキング
  13. ^ ガンダム史上最も性格がいいヒロインランキング”. 2024年4月18日閲覧。
  14. ^ NHK全ガンダム大投票」『NHK全ガンダム大投票』。






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