マンドリンオーケストラ
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コンクール
演奏
現在の日本において、マンドリンオーケストラのみを対象とした全国的かつ定期的なコンクールとして、特定非営利活動法人アルテ・マンドリニスティカ主催の「全日本マンドリン合奏コンクール」がある。学生団体部門と一般団体部門に分かれ、2012年8月に昭和女子大学人見記念講堂で第1回本選が行われた。毎年又は隔年開催の予定であるが、2018年3月31日第5回本選が開催されてから次回の開催予定はない。(2020年5月現在)
しかしそれ以前から、学校の課外活動等を対象とした全国規模のイベントでマンドリンオーケストラの参加を受け入れ、賞の審査を行っているものが複数存在する。特に「全国高等学校ギター・マンドリンコンクール」と「中学校高等学校ギター・マンドリン音楽祭」は出場団体がマンドリン合奏とギター合奏に限定されている。
- 全国高等学校ギター・マンドリンコンクール
- 公益社団法人全日本高等学校ギターマンドリン音楽振興会・朝日新聞社主催。2012年までは「全国高等学校ギター・マンドリンフェスティバル」の名称で開催されていたが、2013年よりコンクールに移行された[1]。毎年7月に大阪府立青少年会館で開催されていたが、大阪府立青少年会館の廃止に伴い2009年以降は吹田市文化会館で開催されている。
- 2017年度のコンクールは千里金蘭大学佐藤記念講堂で開催された[2]。
- 2018年6月18日に発生した大阪府北部地震の影響により吹田市文化会館大ホールが一時閉鎖となったため2018年度より会場が泉佐野市立文化会館に変更となった[3]。
- 2020年度のコンクールは7月30日・7月31日に泉佐野市立文化会館にて行われる予定であったが新型コロナウイルス感染症(COVID19)による感染拡大への配慮から中止となった。また同年行われる予定であった50周年記念式典は2021年度への延期が決定した[4]。
- 中学校高等学校ギター・マンドリン音楽祭
- 全国中学校・高等学校ギターマンドリン連盟・一般社団法人日本マンドリン連盟主催。2012年までは「高等学校ギター・マンドリン音楽祭」の名称で開催されていたが、2013年より中学校団体の参加も可能になり名称も変更された[5]。毎年6月に大阪府立青少年会館で開催されていたが、大阪府立青少年会館の廃止に伴い2009年以降は千里金蘭大学佐藤記念講堂で開催されている。近畿地方の中学・高校団体が参加。
また「こども音楽コンクール」に参加する中学校団体も多い。
- こども音楽コンクール
- JRN系のラジオ各局が主催する小学校と中学校の演奏団体を対象としたコンクールで、マンドリンオーケストラは合奏第一部門への参加となる。地区毎に演奏発表会を開催し、その録音のテープ審査により毎年1月、最優秀校に対して文部科学大臣奨励賞が授与される。このほかマンドリンオーケストラの一部メンバーによるアンサンブルが重奏部門(指揮者なし・各パート1名・10名以内)にも参加している。
その他に各都道府県の高等学校文化連盟(通称「高文連」)が主催する音楽発表大会は学校教育における正規行事であり、大半の高校団体が器楽・管弦楽部門に年間行事として参加している。また上述の全国高等学校ギター・マンドリンコンクールの地方大会を兼ねる県もある。ここで最優秀校に選ばれると翌年度の全国高等学校総合文化祭(通称「総文祭」。「文化の甲子園」・文化庁・全国高等学校文化連盟主催)で発表する資格を得る。総文祭は毎年8月初旬に各都道府県の回り持ちで開催され、出場校決定に連続出場を回避する配慮があったり、育成の観点から複数校による合同合奏団を出場させる県があるなど、イベントとしての性格が強いといえる。なお、各都道府県の最優秀校が集う発表大会という性格上、総文祭では審査ではなく講評のみが行われ、個別の賞は授与されない。
作曲
マンドリンオーケストラ曲を公募する作曲コンクールについて。
- マンドリン合奏曲作曲コンクール - 日本マンドリン連盟が主催。1975年から不定期に開催されている[6]。
- 大阪国際マンドリンコンクール - 特定非営利活動法人アルテ・マンドリニスティカ主催のコンクール。第2回(2006年)と第6回(2010年)は作曲部門であった。
- 全日本マンドリン合奏コンクール - アルテ・マンドリニスティカ主催の合奏コンクールでは課題曲を公募している。
近年は現代音楽の作曲家も作曲に意欲を示している。
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