ボルドー液
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危険性
ボルドー液に使われる硫酸銅は劇物に指定されているが、ボルドー液自体の安全性は高く、収穫物に残留するレベルの量ではヒトへの危険性はない。ボルドー液のような無機銅農薬を使用した農産物は、日本農林規格(JAS)において「有機農産物」の表示が認められている[26]。
ただし、硫酸銅は水棲生物(魚類、甲殻類、藻類)に強い毒性を有するため、ボルドー液が河川、湖沼、養殖池および海域に飛散、流入しないよう注意が必要となる。
また、生石灰は水と発熱反応する[27]ほか、石灰が皮膚や眼に直接触れると、汗や涙と反応して化学熱傷の原因になる[28]。また、作物の種類や不適切な混用などによっては、作物に汚損などの薬害を起こす場合もある[29]。そのため、ボルドー液の使用に際しては、適切な装備と適切な用法を心掛ける必要がある。
かつてはボルドー液に酢酸フェニール水銀やエチルリン酸水銀などを配合した水銀ボルドー液が使用された時代もあった。これは銅化合物の予防的効果に有機水銀の即効的な殺菌効果を付加したものであった[30][31]が、水銀が人体へ与える危険性が広まるにつれて使用されることは無くなった。
参考文献
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