ピップ テレビCM

ピップ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/04 05:08 UTC 版)

テレビCM

特に有名なのは、ピップエレキバンのCMである。

  • ピップエレキバンCMは、かつて女優樹木希林タレント藤村俊二らとともに当時ピップの会長だった横矢勲(よこや いさお、1903年7月3日 - 1986年4月25日)が自ら出演したことで知られている。経営者自身がCMに出演する例は少なくないが、この横矢のシリーズほど全国的に大きな話題となり長く続いたものは珍しい、ちなみに横矢はCM出演料を受け取っていなかった。
  • 横矢が最初に出演したCMで一言「ピップエレキバン!」と言ったことから話題となる。後に樹木と組むようになり、エレキバンのCMで見せる横矢のコミカルな動きが人気に拍車をかけエレキバンの知名度が上昇、売れ行きは爆発的に伸びた。また横矢はフジテレビの「新春かくし芸大会」にチョイ役で出演した(「ロッキー」のパロディの出し物で、ノックした時に「ピップエレキバン!」とセリフを言う役)。
  • 同CMのロケで、読み方が同じ「ぴっぷ」ということから北海道上川郡比布町にある比布駅や比布神社が使われたことで、一躍比布町や比布駅が脚光を浴びたこともあった[3]。また米国アラスカ州にある「パイロット・ポイント空港」(IATAコードがPIP)で撮影したものもある[4]。このパイロット・ポイント空港は日本航空の社員に尋ねた所で確認することができたとのエピソードが残っている。
  • CM中で樹木が横矢の横で「この、しぶとさが、会社を繁栄させるワケですね」と喋った台詞は当時流行語となった。
  • 1986年4月25日に横矢が死去したことにより、樹木とのコンビは解消。この時点では、エレキバン購入者の中から抽選でオリジナル腕時計をプレゼントする懸賞を実施していたが、急遽2人が出演していないCM(ハワイの海岸らしき景色をバックに懸賞の告知のナレーションが入っただけ)に差し替えられた。横矢の告別式では樹木が弔辞を読み上げた。
  • 上記の懸賞後に放映する予定であったCMが横矢の生前に1本制作されたが、お蔵入りとなった(例外としてバラエティ特番で"幻のCM"として放映された事がある)。
  • 横矢死去後、しばらく樹木が一人で出演した。その中に横矢を偲ぶと思われる映像や「この世に肩のあるかぎり」と書かれたテロップが出たものもあった。後に片岡鶴太郎とのコンビで1990年頃まで放映された。当時のオチはロゴマークの飛び出しとサウンドロゴを使用した。
  • その後、樹木は加藤治子と嫁姑役に扮してコミカルなやり取りを披露した。樹木と加藤はテレビドラマ「寺内貫太郎一家」でも共演しているが、ドラマでは樹木が姑役で加藤が嫁役であったのに対し、CMでは加藤が姑役で樹木が嫁役で出演。
  • この商品をパロディー化したものに「ピックエレキラムネ」(製造会社名は不明)というお菓子があった。実際、樹木と横矢そっくりのイラストも出ていた。

その他にも、話題となったCMが幾つかある。

  • 滋養強壮の栄養ドリンク「ダダン」のCMは、ジャングルの中の滝壷のような場所で、女子プロレスラーレジー・ベネットが水着姿で「ダ・ダーン! ボヨヨン、ボヨヨン、ダ・ダーン!」(当時の流行語になった)と言いながら、自分のバストを揺さぶるというものだった。当初関西ローカルのCMだったが、笑福亭鶴瓶が『鶴瓶上岡パペポTV』(読売テレビ)で「何やあのCMは!」と驚愕したことから話題になり、後に全国区で流れるようになった。ちなみにこのセリフと振り付けの発案者はポール牧である。
  • 陸上競技のランニングシャツを着た女性二人が、トラックを並んで疾走する姿を映した「ピップ内服液50」のCMでは、片方の女性は巨乳、もう片方の女性は貧乳であったため、二人のバストの大きさの違いが良く分かり、話題となった(CMではスロー再生されており、より二人のバストの揺れ方が強調されていた)。特に巨乳の女性は人気が沸騰、当時の写真週刊誌でも大きく取り上げられた。
  • 80年代、「漢方肩こり薬」のCMにドラマ「裸の大将」と同じ山下清のいで立ちで芦屋雁之助が出演していた。
  • 90年代にはピップワンダーペットのCMが放送されたものに脱糞の表現があったが、その後涙を流すという表現に差し替えられた。

現在は友近小林幸子観月ありさ黒木瞳市川染五郎を起用したCMをスポット中心に流している。








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