ビットマップ画像 ベクタ形式への変換

ビットマップ画像

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/25 08:45 UTC 版)

ベクタ形式への変換

ビットマップ形式からベクタ形式への変換は、その逆に比べ困難である。

ビットマップ画像からベクターイメージへの変換は、例えば手描きの図面イメージスキャナで読み取ってビットマップ画像とし、「輪郭抽出」「細線化」「線分や領域の抽出」「線分列の曲線へのフィッティング」などの処理をソフトウェアで行うが、欠損箇所が生じやすく、必ずしも満足のいく結果が得られるとは限らない。特に元のビットマップの解像度が低い場合にこの問題が発生しやすいが、逆に解像度が高い場合には処理時間が大きくかかるという問題を生じる。また印刷物からイメージスキャナを使って文字情報を読み取るソフトウェア(OCR)でも識字率は90%程度であり、修正作業を強いられる。

ファイルフォーマット

代表的なビットマップ画像のファイルフォーマットには次のようなものがある。

上記のうちBMPフォーマットの画像のことをビットマップ画像と呼ぶこともあるが、これはMicrosoft Windowsとその原型となるグラフィックシステムで独自に開発された、正式には「デバイス独立ビットマップ(Device Independent Bitmap; DIB)」と呼ばれる、数ある画像フォーマットの内のひとつである。

単純なファイルフォーマットでは、各ピクセルの色情報をそのままファイルに記録する。基本的にはバイナリデータだが、UNIXの画像形式であるX11 Bitmapなど、一部の形式はC言語のソースコードとして記述されるものもある。また、バイナリデータであっても、色数が多いとファイルサイズが大きくなるため、通常は圧縮を施している。このとき、同じファイルフォーマットであっても圧縮方法の差異によりいくつかの種類に分かれることがある。

編集ソフトウェア

コンピュータソフトウェアにおいては、ビットマップ画像を編集する(絵を描く)ためのソフトウェアは一般には「ペイントソフト」と呼ばれる。対照的に、ベクターイメージを編集するソフトウェアは「ドローソフト」と呼ばれることが多い。これは、画像編集ソフトウェアがいち早く充実していたMacintoshにおいて、ビットマップ画像を編集するソフトウェアの初期の代表格が「MacPaint」、ベクターイメージを編集するソフトウェアが「MacDraw」という名前であったことに由来する。


  1. ^ 一般的なパーソナルコンピュータメインメモリの容量が100メガバイトを超えるようになったのは、2000年頃からのことである。






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