ドライバーズコントロールセンターデフ ドライバーズコントロールセンターデフの概要

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ドライバーズコントロールセンターデフ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/20 21:28 UTC 版)

概要

ドライバーズコントロールセンターデフの操作部(ダイヤル)

スバル・インプレッサの一部のグレードに採用されている。電子制御であり、運転中にドライバーがダイヤルを操作することで任意に設定変更が可能である。3代目インプレッサWRX STIでは完全電子制御のインテリジェントモードも追加されている。

インプレッサにおけるDCCDの変遷

初代インプレッサGC・GF型(1992年 - 2000年、DCCDの搭載は1994年から)
センターデフに、フロント35:リヤ65の比率で基本トルク配分を行うプラネタリーギヤと、電子制御で差動制限を行う電磁式LSD機構を組み込み、センターデフのロック率を直結からフリーまで、運転中に任意に設定することができる[1]。なおパーキングブレーキレバーを引けばフリーの状態になり、これにより、走行中もパーキングブレーキで後輪をロックさせることが可能となり、タイトターンが行える[1]
2代目インプレッサGD・GG型 "丸目"(2000年 - 2002年マイナーチェンジ前まで。アプライドモデル名では「A」、 「B」型)
先代からの変更は、前後トルク配分が45.5:54.5になったことと、最大差動制限力が20 kg·m程度まで引き上げられた点。現在でもエンジンの最大トルク数値が40 kg·mそこそこである面からも、DCCDをロックにした場合、ほぼ完全直結の全輪駆動であるといえる。競技用モデル「RA」16インチモデルのみ搭載。
2代目インプレッサGD・GG型 "涙目"(2002年マイナーチェンジ後 - 2005年マイナーチェンジ前まで。アプライドモデル名では「C」〜「E」型)
再び、前後トルク配分は35:65に戻される。これは、A、B型においてあまりにアンダーステアが顕著に現れたため、一般ユーザーのニーズに合わせたものと考えられる。車の挙動(横Gや縦G、ヨーレートセンサー)やドライバーの意志(スロットル開度、スロットルセンサー)などの情報から、センターデフのロック率を自動で設定する「オートモード」が追加搭載された。また、どのSTiモデルにもオプションでの搭載が可能となった。なお、オートモードでもパーキングブレーキレバーを引けばフリーとなる。
2代目インプレッサGD・GG型 "スプレッドウイングスグリル"(通称鷹目)(2005年マイナーチェンジ後。アプライドモデル名では「F」、「G」型)
従来に加え、オートモードの制御にステアリング舵角センサーを追加。従来の電磁式LSDから電磁式+機械式LSDに変更し、差動制限のレスポンスを高めている。前後の基本トルク配分は41:59に変更された。これは、DCCDの改良により旋回性能が向上したため、その分タイヤのグリップ余力を縦方向に振り向けることができ、車両の前後重量配分に近い数値とすることで、旋回時のアクセルオンにより、トラクションによる安定性を確保しつつも、より前に出る特性になった。これは、グラベル(未舗装路)に於いても強力な武器になる。
3代目インプレッサGR型(5ドア)(2007年6月フルモデルチェンジ)GV型(4ドア)(2010年7月追加発売)
メーカーサイトの説明によると、基本的に2代目インプレッサGD・GG型"スプレッドウイングスグリル"(通称鷹目)(2005年マイナーチェンジ。アプライドモデル名「F」、「G」型)同様。前後の基本トルク配分は41:59で、電磁式+機械式LSDを採用。

脚注

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  1. ^ a b 四方寔 2000, pp. 16–17.


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