ジョブ・カード制度
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/05 18:10 UTC 版)
ジョブ・カード制度(ジョブ・カードせいど)は、正社員経験の少ない人[注釈 1]を対象として、対象者の職務経歴や学習歴、職業訓練の経験、免許・資格などを「ジョブ・カード」と呼ばれる書類にとりまとめ、企業における実習と教育訓練機関における学習を組み合わせた職業訓練を受けることにより、その後の就職活動やキャリア形成[注釈 2]に活用する制度。
注釈
- ^ 職業訓練をうける分野において、過去5年以内におおむね3年以上継続して正社員として勤務した人以外の人。例えば、フリーター、子育て終了後の女性、母子家庭の母親、新卒者など。実際には登録キャリア・コンサルタントが相談の上で判断する。
- ^ キャリア形成とは、経歴や経験を通して職業能力を形成していくこと。
- ^ 人材能力戦略は、誰もが職業能力形成に参加することができ、自らの能力を発揮できる社会の実現を目指すものである。能力を高めようとしても、その機会に恵まれない人への支援、特にフリーターや母子家庭、子育て期の女性等を対象とする。
- ^ 具体的には、新卒で正社員として採用されなかった、もしくは自分の意思で正社員として就労せずにフリーター、契約社員、派遣労働者などになった者など。
- ^ 就業経験が乏しかったり、これまでに職業能力形成の機会に恵まれなかった等の理由により、直ちに実践的な職業訓練を受講することが困難な者。
出典
- ^ 「成長力底上げ戦略」(基本構想) (PDF) (「成長力底上げ戦略」構想チーム、2007年(平成19年)2月15日)
- ^ “特別会計仕分け、ジョブカード廃止判定” (日本語). 読売新聞. (2010年10月27日) 2010年10月27日閲覧。
- ^ 日本における「ジョブ・カード制度」(厚生労働省、2009年作成)
- ^ a b c d e f g ジョブカード構想委員会最終報告書(首相官邸、2007年12月12日)
- ^ 『フリーターの能力証明…「ジョブ・カード」制度、政府が戦略』2007年2月15日付配信 読売新聞
- ^ a b c ジョブカード構想委員会最終報告資料 (PDF) (首相官邸、2007年12月12日)
- ^ ジョブ・カード制度(厚生労働省分)の準備状況 (PDF) (厚生労働省、2008年3月25日)
- ^ ジョブ・カード講習案内(財団法人日本生産性本部)
- ^ 「ジョブ・カード制度」先行プロジェクトの実施について (PDF) (首相官邸、2008年1月31日)
- ^ 平成20年度厚生労働省補正予算(雇用支援対策)の概要 (PDF) (厚生労働省鳥取労働局、2008年11月7日)
- 1 ジョブ・カード制度とは
- 2 ジョブ・カード制度の概要
- 3 職業訓練
- 4 助成金と給付金
固有名詞の分類
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