ジョアキーノ・ロッシーニ
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人物
『セビリアの理髪師』や『ウィリアム・テル』などのオペラ作曲家として最もよく知られているが、宗教曲や室内楽曲なども手がけている。彼の作品は当時の大衆やショパンなど同時代の音楽家に非常に人気があった。
かつてはジョアッキーノ(Gioacchino)と綴られることが多かったが、出生届けなどからGioachinoであることが判明したため、ペーザロのロッシーニ財団の要請で、ジョアキーノ(Gioachino)と綴るようになってきており、ここ数年のイタリアでの公演や録音、映像収録ではGioachino綴りで行われているが、イタリア国外ではまださほど徹底されていない。
生涯に39のオペラを作曲、イタリア・オペラの作曲家の中で最も人気のある作曲家だった。ただし、実質の作曲活動期間は20年間に満たない。絶頂期には、1年間に3~4曲のペースで大作を仕上げていた。彼の作品は『セビリアの理髪師』『アルジェのイタリア女』のようにオペラ・ブッファが中心だと思われがちだが、実際オペラ作曲家としてのキャリアの後半期はもっぱらオペラ・セリアの分野で傑作を生み出している。しかし、悲劇を好むイタリアのオペラ作家としては喜劇やハッピーエンド作品の比率が高い点で異色の存在ではある。作風も明朗快活で、生前「ナポリのモーツァルト」の異名を取った[要出典]。特に浮き立つようなクレッシェンドを好んで多用。これはロッシーニ・クレッシェンドと呼ばれて、一種のトレードマーク化している。
人生の半ばに相当する37歳の時に大作『ウィリアム・テル』を作曲した後はオペラ作曲はせず、宗教音楽や、サロン向けの歌曲、ピアノ曲、室内楽を中心に作曲を行った。
注釈
- ^ ヒレステーキにフォワグラとトリュフのソテーを添えた「トゥールヌド・ロッシーニ」など。
- ^ ロッシーニがオペラ界から引退した後、リヒャルト・ワーグナーがロッシーニの自宅を訪問した時のことである。ワーグナーはオペラ音楽についての話題を熱心に語っていたが、その間、ロッシーニは「ちょっと失礼」と言って部屋から出て行き、数分後に戻って来るという行為を何度も繰り返していた。ワーグナーが不思議に思ってその理由を尋ねると、ロッシーニはちょうど鹿の肉を焼いていたところで、彼は肉の焼け具合を確かめるために何度も部屋から出ていたのだという。
- ^ 国王即位記念に数度演奏されたにすぎなかった。
- ^ しかも『セビリアの理髪師』は、76歳まで生きた彼の24歳の作品である。
- ^ シャルル10世の戴冠式のためのカンタータ。
- ^ 『マオメット2世』の改作。
- ^ 『エジプトのモーゼ』の改作。
- ^ 『ランスへの旅』から多くを流用。
- ^ 他者による弦楽四重奏曲、管楽四重奏曲版(共に第3番を除く)あり。
出典
- ^ “ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説”. コトバンク. 2018年2月11日閲覧。
- ^ “東京・春・音楽祭-東京のオペラの森”. 春祭ジャーナル (2017年12月21日). 2020年7月22日閲覧。
- ^ 水谷彰良『ロッシーニと料理』 透土社、1993年(新版2000年)、173頁
- ^ 『ロッシーニと料理』、175頁
- ^ a b c 山根悟郎「短期間でオペラを大量生産したロッシーニ」『歴代作曲家ギャラ比べ: ビジネスでたどる西洋音楽史』学研プラス、2020年、54頁。ISBN 9784059187455。
- ^ 『「オーセンティック クリスマス」をテーマにしたフレンチスタイルで華やかに彩るクリスマスのスペシャルディナー・ランチコースが登場!12月23日(金)~ 12月25日(日)』(プレスリリース)ハイアット セントリック 金沢/ハイアット ハウス 金沢、2022年11月1日 。2022年11月25日閲覧。
- ^ “名古屋のご褒美ハンバーガー「 “大人の極”ロッシーニバーガー 」をほおばる”. IGNITE (2020年9月7日). 2022年11月25日閲覧。
- ^ 『カクテルをたしなむ人のレッスン&400レシピ』日本文芸社、2021年、119頁。ISBN 978-4537218695。
固有名詞の分類
ロマン派の作曲家 |
ペーザー・グラム オーギュスタ・オルメス ジョアキーノ・ロッシーニ ヴォルデマール・バルギール アルバート・コーツ |
オペラ作曲家 |
フランツ・フォン・スッペ オーギュスタ・オルメス ジョアキーノ・ロッシーニ フェルディナン・エロルド ダリウス・ミヨー |
イタリアの作曲家 |
クラウディア・ルスカ アドリアーノ・バンキエリ ジョアキーノ・ロッシーニ シルヴァーノ・ブッソッティ ガエターノ・ブラーガ |
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