オヒルギ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/07 21:32 UTC 版)
分布
東アフリカから中国南部、東南アジア、オーストラリア、ポリネシアなど、太平洋からインド洋の熱帯地域に広く分布する[3]。日本では奄美大島以南の南西諸島(奄美大島、徳之島、久米島、南大東島、宮古諸島、八重山諸島)に分布する[3]。奄美大島が分布の北限である。
日本における生育地
奄美大島笠利町を北限とし、南西諸島の河口干潟に広くマングローブ林を構成する。琉球諸島ではヒルギ科三種(オヒルギ、メヒルギ、ヤエヤマヒルギ)のうちでもっとも内陸側に生育し、背が高くなる種である [11]。
奄美大島では分布地点は少ないが、奄美市住用地区において大きな集団を形成している。
徳之島では過去に記録はあるが、現在では分布を確認できない[12]。
沖縄本島では、島北部の東村・金武町等の河口干潟に広く分布している。また島南部の漫湖にも植栽されたものが定着し、繁殖している[13]。
南大東島では、汽水域の河口干潟ではなく、淡水の閉鎖水域(大池)に生育しており、その貴重さから国の天然記念物に指定されている。
八重山諸島にも多く分布し、石垣島の宮良川や西表島の仲間川などの河川河口部では大規模なマングローブ林となっている。
日本国外における生育地
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注釈
出典
- ^ a b c 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Bruguiera gymnorhiza (L.) Savigny オヒルギ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年6月24日閲覧。
- ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Bruguiera conjugata Merr. オヒルギ(シノニム)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年6月24日閲覧。
- ^ a b c d e f g h 平野隆久監修 永岡書店編 1997, p. 218.
- ^ a b c d 辻井達一 1995, p. 257.
- ^ 亜熱帯総合研究所 平成13年度内閣府委託調査研究 マングローブに関する調査研究報告書・マングローブ植物の花蜜分泌機構
- ^ 亜熱帯総合研究所 平成13年度内閣府委託調査研究 マングローブの植栽技術に関する研究・ヒルギ科樹種の種子生産
- ^ The International Plant Name Index
- ^ マングローブの古い標本が語るもの 日本熱帯生態学会ニュースレター
- ^ 初島住彦・天野鉄夫 『増補訂正 琉球植物目録』 沖縄生物学会、148頁、1994年、ISBN 4-900804-02-9。
- ^ 島袋敬一編著 『琉球列島維管束植物集覧【改訂版】』 九州大学出版会、1997年、366-367頁、ISBN 4-87378-522-7。
- ^ 日本生態学会誌 1975(vol25) 89-100 マングローブに関する研究 II メヒルギ,オヒルギ林の林分構造。
- ^ 鹿児島県環境生活部環境保護課編 『鹿児島県の絶滅のおそれのある野生動植物 -鹿児島県レッドデータブック植物編-』 財団法人鹿児島県環境技術協会、2003年、251頁、ISBN 4-9901588-1-4。
- ^ 亜熱帯総合研究所 平成13年度内閣府委託調査研究 漫湖マングローブ林の林分調査
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