アズマシロカネソウ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/25 16:44 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動アズマシロカネソウ | |||||||||||||||||||||
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福島県会津地方 2017年5月上旬
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分類(APG III) | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Dichocarpum nipponicum (Franch.) W.T.Wang et P.K.Hsiao[1] | |||||||||||||||||||||
シノニム | |||||||||||||||||||||
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和名 | |||||||||||||||||||||
アズマシロカネソウ(東白銀草)[3][4] |
特徴
植物体全体に無毛で繊細である。根茎は長く太く発達し、長さ12cm、径1cmになり、膜状の鱗片でおおわれ、匐枝は出ない。茎は高さ10-30cmになり、直立し、分枝しない。根出葉は1-4個あるかまたは無く、葉柄の長さは5-10cm、鳥足状複葉になり、頂小葉は扇形から菱状卵形になって、長さ0.7-4cm、幅0.7-3cmになる。茎につく葉はやや互生し、鳥足状複葉になり、頂小葉は菱形から広菱形または扇形で、長さ1-5.5cm、幅0.8-4cm、縁は円頭の粗い鋸歯縁、基部はくさび形となり、葉柄の基部は合着する[4][6]。
花期は4-6月。茎先に径9-14mmの黄緑色で背面が紫色をおびた花が1-数個、斜め下向きに咲く。花柄は長さ2-3cmになり、3裂した葉状の小苞が対生する。花弁状の萼片は5個で、楕円形で長さ6-10mm、幅3-5mmになり、斜上する。萼片の内側に小さな花弁が5個あり、花弁の舷部は黄色で広楕円形、蜜腺があって蜜を分泌し、内曲して皿状になり、その柄は白色になる。雄蕊は多数あり、長さ4mm、葯は白色。雌蕊は2個。果実は袋果で長さ0.9cmになり、基部で2個が合着して魚の尾状に広がる。種子は径1mmの球形となり、褐色で光沢がある[4][6]。
分布と生育環境
日本固有種[5]。本州の秋田県・岩手県から鳥取県・岡山県にかけての日本海側に偏った地域に分布し、温帯林の林床に生育する[6]。
- ^ アズマシロカネソウ「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
- ^ アズマシロカネソウ「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
- ^ a b 『山溪ハンディ図鑑2 山に咲く花(増補改訂新版)』p.224
- ^ a b c d e f 『新牧野日本植物圖鑑』p.131
- ^ a b 『日本の固有植物』p.54
- ^ a b c d e f 『改訂新版 日本の野生植物2』pp.149-150
- ^ 「アズマシロカネソウの重弁花(大場秀章)」, The Journal of Japanese Botany, 『植物研究雑誌』Vol.75, No.6, pp.369-370, (2000).
- ^ 「シロカネソウ属(キンポウゲ科)品種学名の訂正(大場秀章)」, The Journal of Japanese Botany, 『植物研究雑誌』Vol.78, No.2, p.115, (2003).
- 1 アズマシロカネソウとは
- 2 アズマシロカネソウの概要
- 3 名前の由来
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