X-38
名称:X-38
打上げ国名・機関:アメリカ/アメリカ航空宇宙局(NASA)
開発機関・会社:アメリカ航空宇宙局(NASA)
運用機関・会社:アメリカ航空宇宙局(NASA)解説:X-38は、アメリカ、ヨーロッパ宇宙機関(ESA)、日本、カナダ、ロシアの参加する国際宇宙ステーション(ISS)計画において、緊急時に乗員が乗り移って地球に帰還するための宇宙船として開発されています。いわばISSの救命ボートで、「試作乗員帰還久XCR(Experimental Crew Return Vehicle)とも呼ばれています。胴体が揚力を発生するリフティング・ボディ形態を採用していて、アメリカが1960年代から70年代にかけてテストしたX-24やHL-10などの実験機の延長上にあり、ロシアの無人実験機のスピラーリやBORにも似ています。X-38はスペースシャトルのカーゴ・ベイに搭載して打ち上げられ、万一使用されるまではISSと無人でドッキングした状態で置かれています。X-38にはISSの乗員6人全員が乗り込むことができ、自動操縦で再突入した後パラシュートで減速し、最後はパラフォイルを開いて3.7m/sの沈下率でゆっくりと着地します。X-38は、1997年から無人小型試験機による滑空テストに入り、2002年には無人テスト飛行を予定しています。X-38はスペースシャトル以外にも、アリアン5、タイタン4、アトラス2、デルタ3、H-2、プロトン、ゼニトなどのロケットでも打ち上げられるように造られます。
X-38をよく知るためのアラカルト
どんな形をして、どんな性能を持っているの?
打上げや飛行の順序はどうなっているの?
どんなものを打ち上げたの?
どのくらい成功しているの?
この他に、同じシリーズでどんな機種があるの?
分類:ロケットX-38をよく知るためのアラカルト
どんな形をし、どんな性能を持っているの?
打上げや飛行の順序はどうなっているの?
どんなものを打ち上げたの?
どのくらい成功しているの?
この他に、同じシリーズでどんな機種があるの?1.どんな形をし、どんな性能を持っているの?
X-38は、半円錐形を基本としたリフティング・ボディ形態で、胴体下面がほぼ平らになっており、再突入時に揚力を発生します。機体前部にコクピットがあり、後部の左右には斜め向きの尾翼があります。X-38の全幅は4.4m、全長は8.7mで、質量は8163キログラムになります。
2.打上げや飛行の順序はどうなっているの?
X-38はスペースシャトルやその他のロケットに載せられて無人で軌道に送られ、国際宇宙ステーション(ISS)とドッキングします。ドッキングしたX-38は休眠状態となり、4000日間は整備不要です。ISSと切り離された後はバッテリーが9時間しか保ちませんが、再突入時の経路変更(クロスレンジ)能力が1300kmあるので、着陸地点を広く選ぶことができます。
3.どんなものを打ち上げたの?
ISSの乗員を収容します。4.どのくらい成功しているの?
1998年3月12日に初飛行に成功しました。ISSでの運用は2003年を目標にしています。5.この他に、同じシリーズでどんな機種があるの?
ありません。
X-38
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 21:46 UTC 版)
ISSプログラム内の一般的な役割を指すだけでなく、乗員帰還機という名前は、NASAによって開始され、ESAによって参加された特定の設計プログラムも指す。コンセプトは、CRVの役割のみに特化したスペースプレーンを製造することであった。そのため、医療の返還、ISSが居住できなくなった場合の乗組員の返還、ISSの補給が不可能な場合の乗組員の返還という3つの特定の任務があった。
※この「X-38」の解説は、「乗員帰還機」の解説の一部です。
「X-38」を含む「乗員帰還機」の記事については、「乗員帰還機」の概要を参照ください。
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