「imply」の意味や使い方わかりやすく解説 Weblio辞書

imply

別表記：インプライ

「imply」とは、必然的に何かを内に含んでいることを意味する表現である。

「imply」は動詞として使われる英単語である。主な意味は「（必然的に）含む」「含蓄する」「伴う」である。「Rights imply duties.」なら「権利には義務が伴う。」と訳す。（言葉や態度などに）暗に含まれる意味などにも「imply」は用いられる。例えば「Smiles sometimes implies contempt.」なら「ほほえみは時に軽蔑を意味する。」となる。隠れているものがあるといったニュアンスで「暗示」や「ほのめかす」といった訳し方をされることも多い。「His death implied the dissolution of the family.（彼の死はファミリーの解散を暗示していた。）」のように使う。

「imply」の名詞形の関連語では「implication」がよく用いられる。「implication」は「包含」「含蓄」あるいは「密接な関係」などと訳す。なお、ほかの名詞形の関連語としては「implier」「implicant」「implement」「implementation」などがある。それぞれの意味は以下の通り。

・implie」暗示する者
・implicant 数学などの命題計算における含意
・implement 道具・用具・用具（家具）一式
・implementation 履行・実行・実施

「imply」の日本語での読み方は「インプラァイ」である。アクセントは「ラァイ」の部分にある。

「インプ」の「イ」は日本語の「エ」を発音するような口の形で発音するとよい。丁度「エ」と「イ」の間の音を出すように意識するとよいだろう。「ン」は日本語の「ム」の音を鼻から出すようなイメージだ。「プ」は無声音である。唇を閉じ、それを息でこじ開けるようにして「プ」という破裂音を出すとよいだろう。「ラァイ」の「ラ」は「l」の音なので上前歯の根本に舌先を触れさせ、歯と舌の隙間から息を吐き出すようにしながら「ラ」と発音する。最後の「ァイ」は二重母音と呼ばれている音である。「ア」と「イ」を別々に1音ずつ発音するのではなく、「ア」から「イ」になだらかに変化させ、あたかも1音のように発声するとよい。

「imply」の活用変化は次のとおりである。
・原形（現在形） imply
・過去形 implied
・過去分詞形 implied
・現在分詞形 implying

「imply」の直接の語源は古期フランス語「emplier（暗示する）」である。この語はラテン語に由来する。ラテン語の接辞「im（○○の中に）」は「plico（祈る）」と結びついて、ラテン語「implico（包む）」に変化した。「implico」は古期フランス語に取り込まれ、やがて「emplier」となった。

「imply」はコアイメージを理解することで覚えやすくなるだろう。「imply」は「im（中へ）」と「ply（折り込む）」という語からなっており、これらの意味が合わさって「中に含む」というコアイメージを形作った。このコアイメージから「含む」「含蓄する」「暗に意味する（暗示）」といった意味が構成されている。語呂合わせでは「袋の中身はイン・プラモデル（imply）だとほのめかす。」「委員（の）プロ（imply）は暗に意味する言葉でほのめかす。」などの覚え方がある。

「implicit」は「暗黙の」「暗に示された」と訳す形容詞である。「imply」は動詞であるため品詞の種類に違いがある。しかし、「imply」を「implied」と過去分詞にした場合「暗黙の」「暗に示して」といった意味で用いる限りは「implict」との意味はそれほど変わらない。ただし「implict」の方が「implied」よりも若干フォーマルな語である。そのため、表現に若干の硬さが伴う。