NGC3587とは? わかりやすく解説

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NGC3587

分類:銀河


名称:NGC3587(M97)/ふくろう星雲
小分類:惑星状星雲
属す銀河群:銀河系銀河
属す星座:おおぐま座

フクロウの顔のような形をしているのでこの名があります星の一生最後に大気膨張して不安定になって、星の質量半分くらいがガスとして放出された状態、それが惑星状星雲です。ふくろう星雲惑星状星雲としては末期的であり、中心に残った星々徐々に暗くなってゆく運命あります

1.見つけ方ポイントは?
ふくろう星雲属すおおぐま座午後8時の東京での南中は、5月上旬です。天頂に昇った北斗七星ひしゃくの底に当たる、ベータ星ガンマ星を結ぶ線上に見つけられます。ただし暗いので、口径20cm程度望遠鏡は必要でしょう

2.どのような特徴があるの?
この名称は、フクロウの顔のような形から来てます。ふくろう星雲惑星状星雲としては末期的な状態で、中心に残った星々徐々に暗くなります

3.どれくらい大きさなの?
視直径3分です

4.地球からはどれくらい離れているの?
1,800光年離れてます。

参考文献:河島監修/三品隆司ほか編「改訂版[図解]スペース・アトラス」PHP研究所小平桂一ほか編「平凡社天文事典平凡社浅田英夫「MY DATA 図鑑星空フィールド日記山と溪谷社国立天文台・編「理科年表丸善高倉達雄・監修現代天文学小事典」講談社


ふくろう星雲

(NGC3587 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/30 22:43 UTC 版)

ふくろう星雲[1]
Owl Nebula[2]
ふくろう星雲 (M97)
仮符号・別名 M97[2]
星座 おおぐま座
見かけの等級 (mv) 9.9[3]
視直径 3.333' × 3.333'[2]
分類 惑星状星雲[2]
発見
発見日 1781年2月16日[3]
発見者 ピエール・メシャン[3]
発見方法 望遠鏡による観測
位置
元期:J2000.0
赤経 (RA, α)  11h 14m 47.701s[2]
赤緯 (Dec, δ) +55° 01′ 08.72″[2]
赤方偏移 -0.00000[2]
視線速度 (Rv) 0km/s[2]
距離 1,800光年[3](約0.80kpc)
M97の位置
他のカタログでの名称
NGC 3587[2]
Template (ノート 解説) ■Project

座標: 11h 14m 47.7s, +55° 01′ 08.7″ ふくろう星雲[1](ふくろうせいうん、Owl NebulaM97、NGC 3587)はおおぐま座にある惑星状星雲である。

概要

丸い星雲の中にやや暗い部分が二つ並んで存在しており、フクロウの顔のように見えることからその名が付けられている[1]。星雲の実際の形は円柱状のトーラスで、地球からはこのトーラスを斜めから見ていると推定されている。物質の少ないトーラスの両端の穴がフクロウの目に相当している。

ふくろう星雲は惑星状星雲としては大きい部類に入るが、同時に微かな天体でもある。誰にとっても眼視的に十分な模様は捉えられておらず、その構造は大口径の望遠鏡による写真による以外ない。ジョーンズは「見るだけでもかなり難しい。口径15cm以下の望遠鏡では見逃す。北斗のマスが高くかかり、良い気象条件の時を選ばなければならない」としている。ハゴやヒューストンは口径55mmではむりだが、口径8cmの双眼鏡ならば楽だとした。口径10cmの屈折望遠鏡でこれをみたマラスは「大きな灰色の楕円。ふくろうの眼の部分はアリゾナ砂漠では見えたが、カリフォルニアでは見えなかった。とにかく大変難しい」としている。

熟練した観測者達の見方は難しいという点で一致している。口径8cmの望遠鏡で見えたとするなら全ての好条件に恵まれた時である。口径10cmの望遠鏡では灰色のぼんやりとした円形に見える。中心星をみるためには口径30cmの望遠鏡を必要とする。フクロウの目にあたる黒い部分も見え方は条件に依存する。口径20cmで見たという人もいるが、口径30cmでやっとみえたという人もいる。口径40cmでも条件が悪いと見えない。低倍率ではM108と同一視野に見え、対照的な形が面白い。

観測史

シャルル・メシエの共同研究者であったフランスのピエール・メシャンによって1781年に発見された[3]。「ふくろう星雲」と名づけたのはイギリスのロス卿[1]、彼のスケッチが残されている。 メシエは「メシャンの報告によると、見るのが難しく、特に測微尺の糸が光るときに見にくい」と記した。ウィリアム・ハーシェルは「径2'40"明るさは平等。へりは鈍くなっている。微かな核が中心部に2個」とした[4]1848年にロス卿は「中心部にややはなれた2つの星があり、それぞれのまわりはうす暗く渦巻きにとりかこまれている」とした。ロス卿の6フィート望遠鏡で観測した猿の顔のようだと記した。スミスは「よくながめると木星ぐらいの大きさで濃淡がなく丸い」とした。ウェッブは「大きく青白。注目すべき天体。1850年以前は2つの開口部それぞれに星が見えていたが、それ以降は1個だけ(見える)。」としている[4]

出典

  1. ^ a b c d メシエ天体ガイド:M97”. AstroArts. 2015年12月30日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i SIMBAD Astronomical Database”. Results for NAME M97. 2015年12月30日閲覧。
  3. ^ a b c d e Hartmut Frommert, Christine Kronberg (2014年2月17日). “Messier Object 97”. SEDS. 2015年12月30日閲覧。
  4. ^ a b Hartmut Frommert, Christine Kronberg (2006年5月16日). “Messier 97 - Observations and Descriptions”. SEDS. 2015年12月30日閲覧。




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