ジェーシーオー‐りんかいじこ【JCO臨界事故】
読み方：じぇーしーおーりんかいじこ
平成11年（1999）、茨城県那珂郡東海村にある核燃料加工会社JCO東海事業所で発生した原子力事故。高速増殖炉の実験炉に使用するウラン燃料を製造する際、作業時間を短縮するために、定められた工程を守らず、大量の高濃度ウラン溶液を指定以外の沈殿槽に投入したことから、臨界状態が起こり、約20時間にわたって核分裂連鎖反応が続いた。ステンレス容器でウラン溶液を扱っていた作業者3人が大量の放射線を受け、2人が死亡。従業員・防災業務関係者・住民など600人以上が被曝した。国内の原子力事故で犠牲者が出たのはこの事故が初めて。国際原子力事象評価尺度（INES）による評価はレベル4。
JCO臨界事故
1999年９月30日午前10時35分頃、JCO東海事業所転換試験棟で濃縮度18.8％のウラン16.6kg程度の硝酸溶液を沈殿槽に注入したため臨界事故が発生した。10月１日午前、原子力安全委員会緊急技術助言組織の助言を受けて沈殿槽外周のジャケットを流れる冷却水を抜く作業を行い、10月１日６時15分頃約20時間続いた臨界状態が終息した。 この事故により、JCOの３名の作業員が重篤な被ばくで入院し、懸命な医療活動にもかかわらず２名が死亡した。地元住民に対しては、半径350m圏内の住民約500人の避難及び半径10km圏内の住民約31万人に屋内退避措置がとられた。 この事故によって環境に放出された放射性物質は極めて少量で、また放射線の被ばく線量も少なく住民の健康に影響を及ぼすものではないと判断された。 この事故はINESのレベル４と評価された。 
東海村JCO臨界事故
(JCO臨界事故 から転送)
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東海村JCO臨界事故（とうかいむらジェー・シー・オーりんかいじこ）は、1999年9月30日、茨城県那珂郡東海村にある株式会社ジェー・シー・オー（住友金属鉱山の子会社。以下「JCO」）の核燃料加工施設で発生した原子力事故（臨界事故）である。日本国内で初めて、事故被曝による死亡者を出した。
注釈
出典
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