GPの密猟者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 16:42 UTC 版)
A08-63地点、ゴールディ・ポンド(GP)の「秘密の猟場」に集う上級貴族たち。 バイヨン卿 上級貴族の鬼。GP/秘密の猟場の主。 ピーター・ラートリーと繋がりがあり、自身の息のかかったグランド=ヴァレー農園から食用児を生きたまま入荷できる特権を持つ。秘密の私設の庭で食用児を放し飼いにし、他の一部貴族にも人間狩りを提供する。エマを捕獲したのは彼の部下らしい。ザックによると、密猟者の中ではレウウィスの次に強く、猟場では常に部下を2匹従える。 食用児の反乱では、ザックとペペによって部下2匹を倒されたが、返り討ちにしてナイジェルらの元に来る。ルーチェらを殺した食用児達の予想外の反乱を称賛するも、自分達の殺し方を食用児が知っていることで首謀者の存在を嗅ぎとり、猟場の主として首謀者を狩り反乱を鎮めるためにジリアンを負傷させ、ナイジェルに首謀者とジリアンのどちらの命を助けるかの二択を迫る。その直後ペペによって煙幕を張られ、ナイジェル達に逃走を許すも、これは本拠地を探るためであり、彼らの後を追いアジトに侵入する。オリバーらの存在に気付くも狭い地下道では思うように武器が使えず、右側から現れたルーカスらの攻撃を受け倒されるが、死に際にオリバーに重傷を負わせる。 バイヨンの過去の回想によると、元々鬼の中でも狩り好きだったが、1000年前の『約束』により狩りができなくなり、農園の管理を任される。約800年前には24の農園に出資、12の農園を管理、6の農園の責任者となった。しかし、農園で養殖された人間を食べても味がしないと嘆いていた。約200年前、自身の権限で農園から食用児を生きたまま入荷する事を思い浮かび、自身の庭で「狩りもどき」を行い始めた。その時食べた食用児に活きた命を食べている事を実感し涙を流す。この「狩りもどき」はピーター・ラートリーに漏れていたらしく、彼から話を持ちかけられ、GPに秘密の猟場が作られた。ルーカス達との戦闘では本当の「狩り」ができている事に楽しさを覚えていた。 レウウィスによると、新しい試験農園であるΛ7214にも出資をしていたようである。 レウウィス大公 鬼の王家出身で五男坊。秘密の猟場の客。レグラヴァリマの弟でソンジュの兄。 パルウゥスという小さい猿のような鬼を肩に乗せている。「狩りは互いに命を懸けるから面白い」という考えの持ち主。1000年以上生きているらしく、かつて人間と鬼の命を懸けた狩り合いを懐かしむ。絶望こそが人間を育て、極限の中でこそ人間は立ちあがり進化すると考える。その為、選別した食用児をあえて殺さず、13年前のユウゴ一行にもゲームとして自分達の殺し方を教え、更に仮面を外して最初の10分間は好きに仕掛けて良いという条件で戦った事がある。しかしに彼ら以来、殺す気でかかってくる強い人間に出会えず退屈していた。そして躊躇なくルーチェの目を狙って斧を投げつけたエマに興味を持ち、彼女に狙いを定める。エマが自分に敵意と憎悪を燃やし、より強く美味くなる様仕向けるためモニカとジェイクを殺し、自身の名前を伝えさせる目的も兼ねてテオを生かす。 実力は密猟者達でも別格で、尚且つ何をしてくるか分からないとの事。相手が認識できない速度でその背後に回ったり、多数のマシンガンによる無人乱射にもほぼ被弾せず銃弾のほとんどを手で取ってしまうなど、尋常ではない実力の一端を見せ付ける。また、バイヨン達が殺されたことやマシンガン無人乱射の様子から、エマ達が自分達の仮面を割る武器を持っていることとその武器が希少であることを見抜くなど、高い知性を持つ。 エマとの決戦では、互いに命懸けの死闘がしたいがためにあえて誘いに乗り、戦う以外に納得する方法は無く、仮にエマなら殺されても本望だと語る。エマを自身の爪で貫き重傷を負わせたものの、閃光弾を発射されて視力を奪われ、全身被弾により再生不能になり、ユウゴに止めを刺され「やはり人間は良い」と満足して死んでいく(死に際に走馬灯のごとく過去の記憶らしきものが描かれるが、その中にソンジュとムジカが登場する)。 後に、本人も知らなかったが核が2つあったことが理由で復活、鬼達の前で全ての農園廃止を宣言した。 ルーチェ 上級貴族の鬼。秘密の猟場の客。 獲物への拘りは特に無く、雑魚を蹂躙して楽しく狩りたいという陰湿な性格。部下の鬼を従え、長さの違う二対の腕を持つ。作中の描写から、若い鬼のようである。食用児を追い詰めたところ、エマに斧で目を狙われ、レウウィスに助けられた事でエマに怒りを覚える。 彼によると、貴族の鬼の仮面は猟場の銃で砕けないほど硬いが、ルーカスの話では部下の仮面は構造が異なり、目のあたりは硬いがそれ以外は簡単に破けるとのこと。部下達はジリアンらによって機関銃による側面攻撃で全滅。彼個人の身体能力は人間と比べても低いようで、ジリアンを追いかけた際には部下が彼女を追い込んだ所に息を切らせながら遅れて到着した。腕力も弱いらしく、部下達の全滅後にジリアンに仮面を素手で剥がされ、銃弾を撃ち込まれて倒された。 ノウス ノウマとペアで行動する男性の鬼。秘密の猟場の客。上級貴族。ノウマとノウムの兄。 猟場では、14〜15歳の食用児を主な獲物に定めているようである。銃弾や罠を躱したり、木を一撃で真っ二つにするなど高い身体能力を有する。食用児たちの反乱ではノウマと共にソーニャ達の襲撃を受け、ノウマが殺されたことで彼女の死骸を抱きしめて号泣し、その死骸を食べる。その後は更に強くなり、ソーニャらを返り討ちにするが、ユウゴに射殺される。 ノウマを食した後に一時的に会話をしてるような描写がある。 ノウマ ノウスとペアで行動する女性の鬼。秘密の猟場の客。上級貴族。ノウスの妹でノウムの姉。 猟場では、14〜15歳の食用児を主な獲物に定めているようである。グレイス=フィールドの「特上」だけではなく、バイヨンの部下が捕り損ねたという成人の人間にも強い興味を示す。銃弾や罠を躱すなど高い身体能力を有するが、力はノウスと比べて劣るようである。ソーニャらの真正面に誘導されて閃光弾で動きを封じられ、特殊弾で仮面を割られるも即座に立ち直りソーニャを掴み上げた。興奮してソーニャを狩りたい衝動に駆られている隙をつかれ、ポーラに射殺される。
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