COVID-19 ワクチン開発
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/15 00:22 UTC 版)
「シノファーム」の記事における「COVID-19 ワクチン開発」の解説
詳細は「シノファームCOVID-19ワクチン」を参照 「COVID-19ワクチン」も参照 BBIBP-CorVは、シノファーム社の北京および武漢の子会社が開発中の、不活化ウイルスCOVID-19ワクチン2種のうちの1種。2020年12月現在、アルゼンチン、バーレーン、エジプト、ヨルダン、モロッコ、パキスタン、ペルー、アラブ首長国連邦で、6万人以上を対象としたフェーズIII試験が実施されている。12月9日、UAEは、フェーズIII試験の中間解析の結果、BBIBP-CorVがCOVID-19感染症に対して86%の有効性を示したことを受け、BBICP-CorVの正式登録を発表した。12月30日、中国のシノファームは国産ワクチン「BBIBP-CorV」の有効性を79.34%とし、UAEの86%よりも低く発表した。翌31日、中国の国家薬品監督管理局はBBIBP-CorVを承認した。 シノファーム社のワクチンは2021年1月時点でバーレーンとUAEとエジプトで緊急使用許可を取得しているが、BIBP-CorVは開発途上国の大部分にワクチンを接種するための好ましい選択肢となる可能性がある。tozinameranやmRNA-1273のようなmRNAワクチンは90%以上の高い有効性を示したが、これらのワクチンは超低温の保存設備やトラックを必要とするため、一部の国では流通に課題がある。BIBP-CorVは、通常の冷蔵温度で輸送および保存が可能である。 世界保健機関(WHO)は2021年5月7日に欧米以外では初であるシノファーム社のワクチンの緊急使用を承認しており、これにより発展途上国へのワクチン供給を目指す国際的な枠組み「COVAX」にシノファーム社製が加えられた。ワクチンを承認したWHOは「シノファーム」(シノバックではない)のワクチンの有効性を79%と推定した。
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