COVID-19への対応への賞賛と批判
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/27 13:39 UTC 版)
「アンドリュー・クオモ」の記事における「COVID-19への対応への賞賛と批判」の解説
COVID-19パンデミックに対して、クオモは州全体のロックダウンと必要のない企業の一時閉鎖を含む政策を行い、疫学者を含む関係者から広く賞賛を受けた。しかし、他の多くの国の指導者と同様に、ニューヨークがウイルスに見舞われる前にパンデミックの重大性を把握できなかったという批判を受けた。 クオモは連日テレビ出演して会見を行ったが、彼の対応はマスメディア等で絶賛された。クオモが出演した『グッド・モーニング・アメリカ』では司会者のエイミー・ロバック(英語版)が「ようこそ、危機の王様」といって出迎え、CNNのキャスタークリス・チリッツァ(英語版)には大統領選挙出馬も促された。また実弟でCNNのキャスターを務めるクリス・クオモも「国内最高の政治家」と称賛した。当時大統領選挙の候補であったジョー・バイデンも「彼は一種のゴールドスタンダード(the gold standard)であると思う」とその対応を賞賛した。2020年4月27日にシエナ大学(英語版)が行った調査によれば、「クオモ知事の判断を信頼する」と答えた人が78%にのぼり、クオモを「好ましい」と見る人は77%にのぼったなどと日本のマスメディアであるテレビ朝日は報道した。 10月にクオモは自らの対応を示した本を出版し、ベストセラーとなった。 11月、国際テレビ芸術科学アカデミーは、110日連続で記者会見を行って新型コロナウイルスの脅威や現状を訴えた成果を評価し、クオモに国際エミー賞功労賞を授与することを決定したが、ニューヨーク州で感染が再拡大する最中での授与であったことから、ニューヨーク州共和党のラングワーシー委員長などから批判を受けた。 一方で、2021年1月までの数カ月間に、ニューヨーク州では9人の保健当局者が辞任・または退職している。ニューヨーク・タイムズによると、彼ら保健当局者が無視され、無礼に扱われたことが原因であり、それはクオモが原因であるとしている。2021年1月29日の記者会見で、クオモは、保健当局者の専門知識を信頼していないと述べている。 またプロパブリカはクオモによる閉鎖の決断が1~2週間早ければ、ニューヨーク州の死者数が半分で済んでいた可能性を指摘し、ニューヨーク州がカリフォルニア州の10倍の死者を出していることや、徹底的な隔離の遅れを批判している。
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