AirMac Extreme
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「AirMac」の記事における「AirMac Extreme」の解説
AirMacベースステーションは、2003年1月8日の、AirMac Extremeベースステーションの発表後に生産が中止された。最高54Mbps にスピードアップされたワイヤレス接続の提供に加え、外部アンテナ・ポートおよびプリンター共有用のUSBポートが追加された。 アンテナポートは信号ブーストアンテナの追加を可能にし、USBポートはUSBプリンターの共有を可能にした。接続されたプリンターはBonjourの"Zero configuration"技術とIPPを通じ、ネットワーク上のすべての有線あるいは無線クライアントが利用できるようにされる。モデムおよび外部アンテナポートのない第2モデルが短期間提供されていたが、これは後述するAirMac Expressの登場後生産中止された。 2004年4月19日、第3モデルが公開された。これはPower over Ethernet (PoE) をサポートし、つり天井の上のエリアのようなエア・ハンドリング・スペースでの安全な利用のための規格 UL2043(プレナム定格)に従っている。3つのモデルすべてが、Wireless Distribution System (WDS) 標準規格に対応する。 2007年1月9日、AirMac Extreme 802.11n (第 1 世代) MA073J/Aが発表された。筐体デザインが一新され、Mac miniと類似した形状の薄く四角いデザインとなり、LAN内向け有線LANポートが3ポート化された。ワイヤレス接続に関してはIEEE802.11n規格ドラフトに対応したことにより最大270Mbpsのデータ転送が可能となった(但し、2007年当初は国内法規により帯域幅は仕様上可能な上限の半分に制限されていた)。また、従来の AirMac製品との相互接続も可能である。その他、市販のUSB接続のハードディスクの共有機能も新たに取り入れられた。 なおMacintoshのうち、IEEE 802.11n規格に対応するのはCPUにIntel Core 2 Duoプロセッサを採用する製品(iMacの最下位モデルを除く)とAirMac ExtremeカードのあるMac Proに限られる。また、初期の製品については別途802.11n Enablerが必要となる。802.11n Enablerはベースステーションに同梱されるほか、Appleから1.99ドル(日本では250円)で提供される。 2007年8月7日、AirMac Extreme 802.11n (第 2 世代) MB053J/Aが発表された。有線LANポートがギガビット・イーサネット化された。 2008年3月20日、Firmware 7.3.1とTime Machine Updateにより、IEEE 802.11n対応機種が一見Time Machineへ対応したかに見えるが、実際には問題があり、サポート外の利用となる。これまで同様に公式には対応していない。 2009年3月3日リリースのAirMac Extreme 802.11n (第 3 世代) MB763J/Aでは、無線通信は2.4GHz帯と5GHz帯の双方の同時稼働が可能となった。 2009年10月20日リリースのAirMac Extreme 802.11n (第 4 世代) MC340J/Aでは、アンテナデザインの改良によりデータ転送速度が上がり通信範囲が広がった。 2011年6月21日、AirMac Extreme 802.11n (第 5 世代) MD031J/Aがリリースされた。チャンネルボンディングとMIMOの双方を利用することで最大450Mbpsのデータ転送が可能となった。 2013年6月11日、筐体を縦型に刷新したAirMac Extreme 802.11ac ME918J/Aがリリースされた。IEEE 802.11acに対応し、チャンネルボンディングと3x3 MIMO、ビームフォーミングアンテナを利用することで最大1.3Gbpsのデータ転送が可能となった。SoCには、ARM Cortex 9を採用したブロードコムのBCM53019が利用されている。2021年6月現在、Firmware 7.9.1(2019年5月30日リリース)が最終となっている。
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