きくか‐しょう〔キククワシヤウ〕【菊花賞】
菊花賞
菊花賞(3歳10月)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 07:03 UTC 版)
「ヒシミラクル」の記事における「菊花賞(3歳10月)」の解説
優先出走権もなく、賞金の面でも菊花賞出走が厳しい状況にあったが、佐山は、菊花賞の出走登録を強行する。クラシック出走に必要な「クラシック登録」をしていなかったが、佐山は阿部に黙って独断で、追加登録料200万円を支払ってしまった。出走登録を行ったのは、フルゲートの18頭を超過。ヒシミラクルと同じ1000万円以下相当は8頭で、出走ボーダーラインをまたいで存在。うち3頭が出走可能だった。8分の3を決める抽選が行われ、ヒシミラクルは当選し出走が実現する。東京優駿(日本ダービー)の優勝馬タニノギムレットが屈腱炎により引退、2着馬のシンボリクリスエスが天皇賞(秋)に向かう中、皐月賞優勝馬のノーリーズンが単勝オッズ2.5倍の1番人気に推された。骨折復帰直後のセントライト記念2着となったアドマイヤマックスが4.8倍、東京優駿4着のメガスターダムが9.1倍と続いていたが、ヒシミラクルは、36.6倍の10番人気であった。 1枠2番からスタートして、中団後方に位置。1番人気ノーリーズンはスタート直後に競走中止している。前方では2頭がハナを争い、ハイペースとなっていた。ヒシミラクルは、2周目の向こう正面で外から進出し、第3コーナーの坂の上り下りを利用し逃げ馬など先行勢を吸収。同じように動いたメガスターダム、ヤマノブリザードとともに先頭で最終コーナーを通過した。早めに仕掛けられたヒシミラクルは、他2頭を下して直線で抜け出した。後方大外から追い込んできた16番人気ファストタテヤマに寸前で並ばれて入線。ヒシミラクルがハナ差退けており、GI初勝利となった。佐山にとってはこれがクラシック初勝利であった。角田は、前年の菊花賞で1番人気ジャングルポケットに騎乗して4着敗退。これをきっかけに主戦を降板した経験もあり、自身にとって1年越しの勝利となった。また「2000よりは3000、神戸新聞杯前から菊花賞なら5着以内に入るだろうと思っていた馬なので、距離の不安はありませんでした(中略)古馬になれば長い所のレースもいっぱいあるので、これから先が楽しみです(後略)」と振り返っている。 その後、暮れの有馬記念(GI)11着。古馬となった2003年、阪神大賞典(GII)で始動し12着、中1週で産経大阪杯(GII)に出走し7着。3連敗となる。
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