鬼火衆
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/28 16:14 UTC 版)
「鬼火」東郷永光率いる精鋭刻印魔導師集団。東郷の人徳に惹かれて、自然に有能な人材が集まっている。《九位》の手にかかり東郷が殉職したため、現在は武原仁と彼が代表を務めるNPOの指揮下にあり、彼を「大将」、メイゼルを「姐さん」と呼んで慕う。また、住居も仁のアパートの別室に陣取っており、食事では仁の部屋に全員が集まる。 虎坂井 レイ(こざかい れい) 精霊大系高位魔導師 「笑い顔」(ラフィンフェイス) 鬼火衆の筆頭にして、当代最強の刻印魔導師。常に笑顔を浮かべた美少年。魔法使いでありながら魔法に馴染めず、魔法の無い「地獄」に憧れてそこへ落ちるために、「地獄」礼拝派という異端思想のテロ組織を率いて国を一つ滅ぼしたことで「地獄」に落とされた。そのため魔導師としては珍しく「地獄」を好いており、忠実で優秀な刻印魔導師である。魔法で作り出した魔剣を武器として使用する。普段は高校に通っている。東郷の死後も《鬼火衆》のリーダー的存在で、仁の右腕のようなところに落ち着いている。 綾名 ネリン(あやな ねりん) 相似大系魔導師 「人形使い」(ドールメイカー) 本名はネリン・イスパイダ。生まれつきの顔面奇形のため、包帯をぐるぐる巻きにして自分の顔を隠している。両親からも愛されなかった孤独を癒すため、814人の人間を洗脳して自分の家族にした大量誘拐犯として、地獄に墜とされた。愛情に餓えていた彼女は、自分を人間として扱ってくれる東郷を慕い《鬼火衆》に入るが、同時に家族を求めることを止めることができず、他の刻印魔導師17名を洗脳して自分の子供にしていった。 グレン・アザレイ抹殺のために、浅利ケイツを脱獄させるようにと多額の報酬で《協会》に依頼される。危険を冒しても大金を得ようとしたのは、顔を整形して家族と共に穏やかに暮らすことが目的だった。だが《協会》のグレン抹殺作戦が失敗に終わり用済みとして見捨てられる。その後、覚悟を決めて自首するが、口封じのために《協会》のフィリップ・エリゴルに誘い出され殺害される。 「大食らい」(ビッグイーター) 完全大系魔導師 本名不明。手足の短い太った体型の男。口から大量の物を飲み込んでは自由に吐き出す能力の持ち主。対《九位》戦で死亡。 瀬利 ニガッタ(せり にがった) 賢猟大系魔導師 「砂の猟犬」 元密偵の女魔導師。仲間を裏切ったことが原因で地獄行きになった。軍服を着こなし、ガスマスクを付けて口元を隠した犬気質の持ち主で、序列に従っていないと気がすまない変態。メイゼルが通う小学校にこっそり住み着きメイゼルに自分の御主人になってもらおうとするが、拒絶され捕らえられて公館に引き渡される。さすがに軽犯罪だったので処刑されることもなく人格矯正のため《鬼火衆》の預かりとなる。しかしメイゼルと再会すると《鬼火衆》を離脱し、彼女の犬として飼われることを選ぶ。その後、円環魔導師の核開発施設を発見したため攻撃を受け、瀕死の状態で情報を持ち帰り力尽きる。 最終決戦で《運命の化身》によって別の歴史から呼び出されたが、戦闘には参加せず犬小屋の掃除だけして帰っていった。 マランキシュ 宣名大系魔導師 「黒鯨」(タトゥ・ホエール) 全身に彫った5色の刺青を用いて、宣名魔術に必要な手順をひとつ省く、実力のある魔法使い。《雷神》クレペンスの強襲によって死亡。仁の管理下に入った刻印魔導師で初めての死人となった。 ペンローズ 「金庫室」 魔法大系は不明。頭頂から腹部にかけてファスナーが縫いこんであり、そこから皮膚の裏側に裂け目を作り、そこに容積などは無視して物を仕舞い込んでおける。ただそれだけの能力だが、強力な銃火器を保存しておくことにより、「『沈黙』武原仁に強力な武装を渡す」という敵にとっては恐ろしいことこの上ない脅威となる。きずなをめぐる《幻影城》の戦いで死亡。
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