高野山真言宗檀信徒三信条
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高野山真言宗では信仰のあり方について三信条というものをあげている。高野山真言宗檀信徒三信条 一.大師の誓願により二世の信心を決定すべし 一.四恩十善の教えを奉じ人の人たる道を守るべし 一.因果必然の道理を信じ自他のいのちを生かすべし 弘法大師を宗祖とする。高野山奥之院・弘法大師御廟を信仰の源泉とする。 信仰の対象としては、西塔・根本大塔には両部(金剛界・胎蔵界)大日如来を祀り、御影堂(みえどう)(弘法大師御住坊・現在は、真如様(しんにょよう)の弘法大師御影(絵像)を祀る)・不動堂などの諸堂がある壇上伽藍と弘法大師入定の地・奥之院御廟の2つを聖地としている。 宇宙すべてのものは大日如来の「いのち」の顕れであり、この「いのち」を表現したのが「曼荼羅」である。 根本仏を法身仏の大日如来、根本経典を『大日経』、『金剛頂経』とする。 1984年(昭和59年)に菩提心の復活と即身成仏の教え(「いのち」の平等と尊厳をさとり、大日如来の智慧をこの世に実現する)を広め、この世に生きた仏国土をつくり、心豊かな社会の実現を目指して、標語「生かせ いのち」を提唱した。 また、弘法大師の共利衆生(きょうりしゅじょう)の精神に立ち、社会に貢献する「御宝号念誦運動」を宗団として取り組んでいる。「御宝号」とは「南無大師遍照金剛」(なむだいしへんじょうこんごう)のことである。
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