でんし‐すかし【電子透かし】
電子透かし(でんしすかし)
ウォーターマーク
【英】watermark, digital watermarking
ウォーターマークとは、主に著作権保護などの目的から、画像や映像などのデジタルコンテンツに識別用情報を追加することである。あるいは、そのようにして付け加えられた情報のことである。
ウォーターマークには「可視的な」ウォーターマーキングと「不可視的な」ウォーターマーキングが存在する。可視的なウォーターマークは、画像や映像などの上から透かし情報を加工するものであり、コンテンツを完全には隠さないように半透明にされたロゴマークやクレジット情報を加えるといった手法が主になっている。また、不可視的なウォーターマークは、通常の視聴では気づくことはできない手法(ステガノグラフィ)を用いて、デジタルデータの中に識別情報や著作権情報などを埋め込む方式である。一般的にウォーターマークや電子透かしといえば、不可視的なウォーターマークを指す場合が多い。
不可視的なウォーターマーキングによって追加された情報は、通常の視聴の邪魔にならないが、コンテンツにウォーターマークを読み取るための専用のシステムによって検出することができる。コンテンツにあらかじめウォーターマークを施すことによって、コンテンツの認証や管理に用いることができ、もしコンテンツ不正コピーなどで流用された場合にも、コンテンツの著作権を主張することができる。現在の多くの著作権保護技術に、ウォーターマークが応用されている。
最近では、画像だけでなく、映画の映像にウォーターマークを追加することで撮影状況を特定可能にし、盗撮の防止が図れるウォーターマーク技術なども開発されている。
参照リンク
電子透かし技術に関する調査報告書 - (社団法人電子情報技術産業協会)
情報の不正コピーや流出を抑止する「電子透かし技術」 - (日立製作所 uVALUE)
電子透かし
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/08 02:32 UTC 版)
電子透かし(でんしすかし、英語: digital watermarkもしくはdigital watermarking)は、画像や音楽等のデジタルコンテンツに情報を埋め込む情報ハイディング(データハイディング)技術の一種である。
- ^ 再圧縮やアナログ変換しても消えない電子透かし技術、KDDI研が開発 - (2007年11月19日 14時56分 更新/2016年10月2日閲覧)
- ^ 出版社はPottermoreモデルを採用できるか
- ^ Adobe DRMに代わる電子透かしが急拡大中
- ^ acuagraphy PictureMark
- ^ 一般社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)
- ^ ハイビジョン高画質を維持可能な電子透かし
- ^ ハイビジョン向け「映像電子透かしソリューション」発売のお知らせ
- ^ NHK VIDEO BANK
- ^ NHKエンタープライズ フッテージ提供
- ^ ハイビジョン映像向け「電子透かし」本格運用開始のお知らせ
- ^ 株式会社KDDI研究所
- ^ 電子透かし入り動画コンテンツの高速生成技術を開発、ユーザ情報の埋め込みで配信動画の違法アップロード抑止へ
- ^ Digital Cinema Initiatives:DCI
- ^ SONY Digital Cinema 4K
- ^ JASRACとRIAJ、電子透かしを入れた音楽ファイルの有効性を確認
- ^ 電子透かしソリューション「キューマ」
- ^ 音に電子透かしを埋め込み、キャンペーンなどの関連情報を配信するサービスを開発
- ^ モバイル電子透かしソフトウェア MagicFinder
- ^ NHK技研公開2013レポート
- ^ 著作権の侵害とみなされる行為 - 著作権なるほど質問箱(文化庁)
- 1 電子透かしとは
- 2 電子透かしの概要
- 3 音声への埋め込み
- 4 関連項目
電子透かし
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/24 13:44 UTC 版)
ユーリオンのように、デジマーク社の電子透かしが紙幣に埋め込まれている。Adobe Photoshop や Corel Paint Shop Pro などの画像編集ソフトウェアは紙幣の加工を受け付けないようになっている。
※この「電子透かし」の解説は、「ユーロ紙幣」の解説の一部です。
「電子透かし」を含む「ユーロ紙幣」の記事については、「ユーロ紙幣」の概要を参照ください。
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