シー‐ピー‐ピー‐エム【CPPM】
CPPM
コンテンツ・プロテクション・フォー・プリレコーデッド・メディアの略。DVDオーディオ規格とSDMI準拠の再生機器が採用するウォーターマーク(電子透かし)技術。記録可能なメディアに対してはCPRMが用意されている。
(執筆:オーディオビジュアル評論家 三浦孝仁)
※この情報は「1999~2002年」に執筆されたものです。
CPPM
CPPMとは、DVDなどの光ディスク型記録メディアで採用されている、再生専用ディスク向けの著作権保護技術のことである。IBM、Intel、東芝、松下電器産業で結成された4C Entityによって策定された。
CPPMではコンテンツが暗号化されて収録されている。記録メディアには「MKB」(Media Key Block)と呼ばれる暗号鍵が、同じくオーディオ機器やPCの再生用ソフトウェアなどに「機器鍵」(デバイスキー)と呼ばれる暗号鍵が用意されており、MKBと機器鍵がそろうとコンテンツの暗号化が解除できるようになる。このMKBと機器鍵は合わせて「メディア鍵」と呼ばれいる。
また、メディア鍵に加えて、それぞれのアルバムごとに内容の異なる「アルバムID」と、複製の可不可などの情報が記録された「CCI」(Copy Control Information)と呼ばれる情報がメディアに記録されている。メディア鍵(MKB・機器鍵)、アルバムID、CCIのすべてが適正な内容となって初めてコンテンツの再生が可能になる。
CPPMにおけるMKBやアルバムIDは、メディア内でデータの開始位置を記録しているリードイン領域に記録されている。リードインは通常は複製できない領域であるため、コンテンツが違法にコピーされても、コピーされたメディアには暗号鍵が足りないため再生することはできない。
CPPMは再生専用メディア用の著作権保護技術であり、書き換え可能メディア用には「CPRM」(Content Protection for Recordable Media)と呼ばれる著作権保護技術が提供されている。CPRMの原理はCPPMと同様であるが、さらにメディアごとに異なる固有のID情報が追加される。
参照リンク
CPRM / CPPM - (英文)
DVD のコンテンツ保護 - (PDF形式)
コピーガード
(CPPM から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/04 01:19 UTC 版)
コピーガード(英: Copy protection)とは、BDやDVDやVHSなど映像メディアや、CDやMDなどの音楽メディア、その他、パソコンソフトやゲームソフトなど各種メディアにおける無断複製を防止するため、著作権者が自ら、その著作物が複製出来なくなるように処理すること。
注釈
出典
- ^ Apple and Adobe: The Roots and Reasons Behind Today's Situation
- ^ Some Windows Apps Make GRUB 2 Unbootable
- ^ 音楽配信メモ - なんでDVDコピーは「違法」なの!(日経クリック 2003年10月号)
- ^ “平成24年通常国会 著作権法改正等について 文化庁の見解”. 文化庁. 2012年7月13日閲覧。
- ^ “リッピングソフトをアップロードしていた者を著作権法違反で初めて検挙及び、出版社従業員等を著作権法違反の幇助でも検挙”. JVA. 2015年8月19日閲覧。
- ^ ソニー、自社製プレーヤでも再生できないプロテクトでDVDを保護 Engadget Japanese 2007年4月20日
- ^ Digital Content Protection(HDCP公式サイト)
- ^ Intel: Leaked HDCP copy protection code is legit (cnet news - 2010年9月16日(英文)、2010年9月20日閲覧)
- ^ a b 不正コピー防止技術「HDCP」のマスターキー流出、Intelが調査 (ITmedia News - 2010年9月20日、同日閲覧)
- ^ a b 「HDMIやDVIの著作権保護に使われているHDCPは完全に崩壊している」と専門家が指摘 GIGAZINE 2013年2月20日
- ^ COPPが対応しているはずのドライバが、Hyper-Vが生きていると Microsoft
- ^ a b Windows 10ではSecuROMなど従来のDRM採用ゲームがサポートされないため一部の人気タイトルがプレイできないと判明 GIGAZINE 2015年8月19日
- ^ Windows 32bit UPDATEによるプロテクトエラー解決方法 SETTEC
- ^ Windows Vista 用セキュリティ更新プログラム (KB2779030)
- ^ Windows Vista 用 Internet Explorer 9 の累積的なセキュリティ更新プログラム (KB2761465)
- ^ JVNDB-2012-005687 Microsoft Internet Explorer 6 から 10 における任意のコードを実行される脆弱性
- ^ 記録媒体複製用の複製装置、その方法、及びそのコンピュータプログラム SETTEC
- ^ ROOT - Copy Protection Technology - ウェイバックマシン(2004年4月14日アーカイブ分)
- ^ “CD/DVD copy protection solutions”. StarForce. 2022年5月18日閲覧。
- ^ “下級生2の検証”. ベクターの作者ページ(Feldlotos). 2014年1月8日閲覧。
- ^ “君は「マニュアルプロテクト」を知っているか? 小島秀夫監督のゲーム作品に見る“認証の謎解き”:架空世界で「認証」を知る(2/2 ページ)”. ITmedia NEWS (アイティメディア). (2019年5月7日) 2022年9月12日閲覧。
- ^ JEITA - 民生用電子機器国内出荷統計 2006年・2005年比較
- ^ JEITA - 民生用電子機器国内出荷統計 2007年・2006年比較
- ^ <DVDレコーダー>普及進まず 操作の難しさなどで敬遠か 毎日新聞
- ^ 販売急落DVDレコーダー 本当に「必要なの」? J-CAST
- ^ なぜか日本よりゆるいアメリカのデジタルTVコピー規制
- ^ 任天堂が『マリオパーティDS』にて“恐ろしい海賊版対策”を施していたという噂が広まる。システムが海賊版ユーザーを罵りまくる AUTOMATON (2021年1月12日) 2021年3月22日閲覧。
CPPM(Content Protection for Prerecorded Media)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 02:25 UTC 版)
「コピーガード」の記事における「CPPM(Content Protection for Prerecorded Media)」の解説
CPPM(Content Protection for Prerecorded Media)は、再生専用メディアのコピープロテクト方式。原理的にはCPRMと同じである。主にDVDオーディオメディアに採用されており、日本においては同品質の複製は「コピー不可」となっている(アメリカでは「コピーワンス」で決着。ただし日本でも、CDレベルの品質に落として複製する場合は「コピーワンス」である)。 Blu-ray DiscやHD DVDでは、CPRMやCPPMに比べ、より一層解除を困難にする、AACSなどの新しいコピーガードをパッケージソフトなどで採用している。
※この「CPPM(Content Protection for Prerecorded Media)」の解説は、「コピーガード」の解説の一部です。
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