陶器・瓦とは? わかりやすく解説

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釉薬瓦

(陶器・瓦 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 07:14 UTC 版)

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釉薬瓦
釉薬瓦
釉薬でいぶし瓦を模した例。裏面は茶色い素焼きの素地が見えている。形状はJ瓦。
中国語
繁体字 琉璃瓦
簡体字 琉璃瓦
発音記号
朝鮮語
ハングル유리와
漢字琉璃瓦
発音記号
RR式yuriwa
MR式yuriwa
日本語
漢字 釉薬瓦
旧字体 釉藥瓦
ひらがな ゆうやくがわら
ベトナム語
ベトナム語Ngói lưu ly
チュノム瓦(𤬲)琉璃

釉薬瓦(ゆうやくがわら)とは、表面を釉薬で化粧した粘土瓦のことで、日本工業規格(JIS)の製法区分上の名称として定められる。古くは瑠璃瓦(るりがわら)と呼ばれていた。陶磁器焼成区分上は「陶器」に当たるところから、陶器瓦の呼称も使われる[1][2]

概要

2004年経産省工業統計では瓦の出荷量の78%を占める。日本最大の産地は「三州瓦」の愛知県西三河地方、次いで「石州瓦」の島根県石見地方となっている。

続日本紀には767年平城京の東院玉殿に瑠璃(るり)の瓦をもって葺くという記述があり、古来からの屋根材であることがわかる。

フランスのブルゴーニュ地方ブルゴーニュ釉薬瓦フランス語版、ドイツのフランケン地方、スイス、ハンガリーなどの Biberschwanzドイツ語版ビーバーの尻尾)にも見られる。

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脚注

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  1. ^ 1966年三州瓦の産地である愛知県西三河地方で呼ばれるようになったもの
  2. ^ 瓦の話(1)日本の瓦・中国の瓦--瓦の話あれこれ 著:須藤 定久 編集:産業技術総合研究所地質調査総合センター 掲載:地質ニュース536号 p.39-50

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釉薬瓦焼きものの絵具である釉薬を塗布して作られる。別名陶器瓦。これに塩焼瓦を含む。釉薬瓦は瓦の表面にガラス質の釉薬層を形成する。瓦そのものは赤色のことが多く、釉薬による着色も表面のみのことが多い。釉薬によって様々な色が表現でき、また量産性や色の管理も容易であるために、最も大量に生産されている瓦である。釉薬ゆえに均一な色しか表現できないが、表面のガラス層が耐水性をもつために、無釉薬瓦より耐久性が高いといわれる。塩焼瓦釉薬の代わりに塩を使用する。瓦を1100℃位で焼成し、岩塩を焚口に投入すると、岩塩中のナトリウムと粘土中の珪酸アルミナと化合して赤褐色の珪酸ナトリウムのガラス状被膜ができる。仕上がりは赤褐色となる。三州瓦の最後の専用窯の操業が2006年春頃に停止されたため、現在では殆ど製造されていない。いぶし瓦素地の状態で瓦を焼成し、後にプロパンガスや水で希釈した灯油などを用いていぶし、瓦表面に炭素膜を形成したもの。瓦は裏も表も均一な黒色となる。古くは松葉などを燻化材に用いた。焼く前の素地仕上げの際に施される表面化粧の方法の一つとして片面か両面を金ベラで磨き、銀色のサエを強調する産地もある。新品のときは一様な黒色であるが、年月が経過すると黒~銀色の色調変化が現れ、屋根のアクセントになるのが特徴である。無釉瓦
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