かたじけない
別表記:辱い、忝い
「かたじけない」とは、恐縮する気持ちや丁寧な気持ちを込めて行う謝罪や感謝のことを意味する表現。
ところで、「かたじけない」は、漢字では「忝い」または、「辱い」と表記する。「忝」は、分に過ぎていて気がひけてしまうという謙遜の意味を持っている。また、「辱」は、この場合は、「相手が自分の体面をけがしてまでやってくださった」という気持ちを表している。しかし、漢字で表記することはあまりなく、「かたじけない」と平仮名で表記するのが、一般的となっている。
しかし、「かたじけない」は、日常生活では、あまり使われない言葉である。それでも、死語ではない。ビジネスの場に限らず、改まった場においては、「かたじけなく存じます」「かたじけないことでございます」などと言われることがある。丁寧な気持ちの込められた言い方である。その場合の返し方としては、こちらも丁寧な気持ちを込めた返し方をするのが良い。その言い方としては、「滅相もないことでございます」「お気遣いなされませんように」「お気になさらないでください」「お役に立てて幸いです」「喜んでいただき何よりもうれしいです」などがある。
「かたじけない」と意味や使い方が似ている言葉で、「すみません」という言葉がある。しかしこちらは、「かたじけない」とは異なり、現代の日常会話の中でも頻繁に使われる言葉である。そして、「すみません」は、感謝や謝罪の気持ちを表す言葉であるが、「かたじけない」ほどには、恐縮する気持ちや丁寧な気持ちが込められてはいない。また、「すみません」には、もう一つ意味がある。「すみません、山本さん、」や「すみません、この仕事手伝っていただけませんか」といった形で使われる時の「すみません」だ。「依頼」や「呼びかけ」の意味を持つのである。
「かたじけない」は、現代では、武士が使った言葉としてとらえられている面がある。そして、友達同士で会話を楽しむ際にわざと使ってみることもある。しかし、「すみません」はそのような意識を持つことなく、日常の中で自然に使える言葉である。
・時代劇の中で、握り飯をおばあさんにごちそうしてもらったお侍さんが「かたじけない」と言っていた。
・傘を貸してあげたら、友人はふざけて「かたじけない」と言ってきた。ぼくは、「気にするなよ」と返した。
・失敗したぼくに、そのようなお言葉をいただき、心の底からかたじけないことと思います。
・怪我をして、長期にわたり休職をしたぼくに優しく接してくれるみんなに対して、本当にかたじけない気持ちでいっぱいです。
・ぼくの彼女は、なにかをしてあげると、「かたじけない」と言ってくるが、ぼくはそんな彼女のことを前世はお侍さんだったのかなと思ってしまう。
・こんな高価なお品をいただき、かたじけなく存じます。
・かたじけないお言葉をいただき身にあまる光栄です。私め、粉骨砕身、ご奉公申し上げる所存でございます。
・季節ごとの贈り物、誠にかたじけないことでございます。
・社長が私にくださったご評価は、私のような者にはかたじけなきことと思われて、身が縮こまる思いでございます。
「かたじけない」とは、恐縮する気持ちや丁寧な気持ちを込めて行う謝罪や感謝のことを意味する表現。
「かたじけない」とは・「かたじけない」の意味
「かたじけない」という言葉は、「こんなにしてもらってもったいない」と恐縮して申し訳なく思う気持ちや謝罪する気持ち、「ここまでしてもらってありがとうございます」と感謝する気持ちを表現する。「身にあまるほどよくしてもらって恥ずかしい」という羞恥の気持ちを表すこともある。「かたじけない」は、時代劇で武士がお礼を言う時に使っているのを耳にすることがあるが、古文として知られている「竹取物語」や「源氏物語」の中にもその用例がみられる。ところで、「かたじけない」は、漢字では「忝い」または、「辱い」と表記する。「忝」は、分に過ぎていて気がひけてしまうという謙遜の意味を持っている。また、「辱」は、この場合は、「相手が自分の体面をけがしてまでやってくださった」という気持ちを表している。しかし、漢字で表記することはあまりなく、「かたじけない」と平仮名で表記するのが、一般的となっている。
しかし、「かたじけない」は、日常生活では、あまり使われない言葉である。それでも、死語ではない。ビジネスの場に限らず、改まった場においては、「かたじけなく存じます」「かたじけないことでございます」などと言われることがある。丁寧な気持ちの込められた言い方である。その場合の返し方としては、こちらも丁寧な気持ちを込めた返し方をするのが良い。その言い方としては、「滅相もないことでございます」「お気遣いなされませんように」「お気になさらないでください」「お役に立てて幸いです」「喜んでいただき何よりもうれしいです」などがある。
「かたじけない」と意味や使い方が似ている言葉で、「すみません」という言葉がある。しかしこちらは、「かたじけない」とは異なり、現代の日常会話の中でも頻繁に使われる言葉である。そして、「すみません」は、感謝や謝罪の気持ちを表す言葉であるが、「かたじけない」ほどには、恐縮する気持ちや丁寧な気持ちが込められてはいない。また、「すみません」には、もう一つ意味がある。「すみません、山本さん、」や「すみません、この仕事手伝っていただけませんか」といった形で使われる時の「すみません」だ。「依頼」や「呼びかけ」の意味を持つのである。
「かたじけない」は、現代では、武士が使った言葉としてとらえられている面がある。そして、友達同士で会話を楽しむ際にわざと使ってみることもある。しかし、「すみません」はそのような意識を持つことなく、日常の中で自然に使える言葉である。
「かたじけない」の使い方・例文
・かたじけないという感謝の気持ちを忘れずに、太郎は仕事に一生懸命取り組んだ。・時代劇の中で、握り飯をおばあさんにごちそうしてもらったお侍さんが「かたじけない」と言っていた。
・傘を貸してあげたら、友人はふざけて「かたじけない」と言ってきた。ぼくは、「気にするなよ」と返した。
・失敗したぼくに、そのようなお言葉をいただき、心の底からかたじけないことと思います。
・怪我をして、長期にわたり休職をしたぼくに優しく接してくれるみんなに対して、本当にかたじけない気持ちでいっぱいです。
・ぼくの彼女は、なにかをしてあげると、「かたじけない」と言ってくるが、ぼくはそんな彼女のことを前世はお侍さんだったのかなと思ってしまう。
・こんな高価なお品をいただき、かたじけなく存じます。
・かたじけないお言葉をいただき身にあまる光栄です。私め、粉骨砕身、ご奉公申し上げる所存でございます。
・季節ごとの贈り物、誠にかたじけないことでございます。
・社長が私にくださったご評価は、私のような者にはかたじけなきことと思われて、身が縮こまる思いでございます。
かたじけない
かたじけな・い【×忝い/▽辱い】
品詞の分類
- >> 「辱い」を含む用語の索引
- 辱いのページへのリンク