超伝導体とは? わかりやすく解説

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ちょうでんどう‐たい〔テウデンダウ‐〕【超伝導体】

読み方:ちょうでんどうたい

超伝導を示す物質低温などの特別な条件の下、電気抵抗になったり、マイスナー効果現れたりする。


超伝導

(超伝導体 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/20 14:26 UTC 版)

超伝導(ちょうでんどう、: superconductivity)とは、電気伝導性物質(金属や化合物など)が、低温度下で、電気抵抗が0へ転移する現象・状態を指す(この転移温度を超伝導転移温度と呼ぶ)。1911年、オランダの物理学者ヘイケ・カメルリング・オンネスが実験で発見した。


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超伝導体

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/30 15:00 UTC 版)

イットリウム」の記事における「超伝導体」の解説

イットリウム・バリウム・銅酸化物 (YBa2Cu3O7, YBCO, 1-2-3) は1987年アラバマ大学ヒューストン大学開発された超伝導体である。この超電導体は約93 Kでその性質現すが、液体窒素沸点77.1 Kより高いという点で有用である。液体窒素液体ヘリウムより安価なので、冷却コスト大幅に減らすことができるためである。 イットリウム・バリウム・銅酸化物化学式YBa2Cu3O7−dで表されるが、超電導性を示すには d は0.7より小さくなければならない。その理由わかっていないが、空孔結晶中の特定の場所(平面状または鎖状銅酸化物)にしか発生せず固有の酸化数上げることが知られていて、これが超電導性に関係しているのだろうとされている。 1957年BCS理論発表されてから、低温超伝導性理論はよく理解されるようになった基礎となるのは結晶中の2電子間の相互作用独自性である。しかし、BCS理論では高温超電導性を説明できず、詳細な機構明らかになっていないわかっているのは、超電導性を起こすには銅酸化物組成正確に制御する必要があるということである。 YBCOは、黒緑色、多結晶、多相の無機物で、ペロブスカイト構造を基にしている。研究者ペロブスカイトについて、実用的な高温超電導体開発目指している。

※この「超伝導体」の解説は、「イットリウム」の解説の一部です。
「超伝導体」を含む「イットリウム」の記事については、「イットリウム」の概要を参照ください。

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